老眼とiPad

指先で優しく触れて、二本の指を窄めたり開いていったり…ね、大きくなったり小さくなったりするでしょ?

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wowじゃねー!

iPadの操作のことでござる。タップ、ピンチイン、ピンチアウトと言います。

もうね、老眼が入ってきたら、iPadです。指先で、ちょちょいのちょいで、大っきくしたりちっちゃくしたり出来ます。ピンチやタップの手軽さは、もう、ね、紙の本を読めなくなります。

 

つい最近、このiPadのOSをアップデートしたら、微妙に、フォントサイズが小さくなりました。ところで、フォントサイズってものは、絶対値じゃないんです、相対的なもので、個々人のPCやブラウザの設定に左右されます。

フォントサイズをpxという絶対値で指定しても、個々人は、それを縮小したり拡大したりできます。ほとんど、デザイナーさんの美的なバランスのためにあると思われます。一行の字数や行間といったバランスを計算されて作られているはずです。

 

 とはいうものの、ついにわたしは、ブログに17.6pxという指定を書き込みましたん。

 

ほだされました。👇 

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TRANSPORT トランスポート

 男の子と女の子のおとぎ話。

自転車の二人乗り。男の子と女の子。そして赤い風船が飛んでいる。青春の煌めきの中にいる二人のはずだが…どこかしら汚ない。

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デヴィッド・レイ監督、脚本。2005年。

原題は「チェイシング コーディ」。

 (チープ&ダスティ プロダクション、⬅️映画の冒頭にそうでてくるのよ。とても低予算な映画。)

 ジェイ・バルチェル、サラ・リンド、ジム・バーンズ。

 

 恋人を救うために過去に戻って、現在の状況を変えようと奮闘する少年のお話。

  

二人はストリートチルドレンなのだった。女の子は売春をし、男の子はドラッグを売っている。彼ら自身もドラッグをやっている。

 そして彼は、頭のネジがゆるんでいる、一本か二本、抜けちゃってる。だからというか、とても子供っぽい目をしている。ものすごく可愛い。

 

その彼にとって最愛の女の子が昏睡状態に陥る。

過去に戻って彼女を救おうとする彼のユーモラスな奮闘は、女の子の家族や学校でのいじめという問題を明らかにしていく。気がつけば、彼の心が澄みきっていて、サラサラといろんな汚れが落ちていく。彼がとても可愛い。

 

時間神クロノスの話をしたりする不思議なおじさんが彼にタイムマシンを与えるのだが、最後まで、正体が分からない。父親のように彼を愛しているようだ。

おじさんは少年によい人生を送らせたかったのか、と思うが、少年は自分のことなど一切眼中にないのだ。汚れのない子供のような心で少女を愛していた。

 

最後のバスの中のシーン。外を赤い風船が飛んでいった。

 

 

X−MEN ダーク・フェニックス

 「いいえ。感情は美しい。」ジーンが言い放つとき、カタルシスが炎のように輝いて解き放たれる。

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ジーン役のソフィー・ターナー。GOTのサンサです。

 

 

サイモン・キンバーグ監督、脚本。2019年。
ジェームズ・マカヴォイジェシカ・チャスティン、マイケル・ファスベンダージェニファー・ローレンスニコラス・ホルトソフィー・ターナー

 

新シリーズの四作目。

特殊能力をもつミュータントであるジーンは、太陽フレアを取り込んだことが原因で自分の中のダークサイドが増幅し、制御不能になってしまう…。Wiki

 

XーMENはスピンオフも入れると12作くらいある。なぜなんか、大好きなシリーズなんだ。 超能力が欲しいからなのか、あの寄宿舎学校が気に入っているからなのか、ま、アベンジャーズより好きなのである、実は。

 

XーMENであれば、駄作だって楽しめる。が、今回、主役のサンサ(GOT)が …愚かなヒステリー女にしか見えなくて、わたしは毒づいていた。中盤、チャスティンが「あれは太陽フレアじゃない。宇宙を創ったパワーそのものなんだ」と言うに至って、やっと脚本の意図が見えてくる。

宇宙の根源の力には善も悪もない、力そのものなわけで、それがサンサの中で暴発している。プロフェッサーはミュータントたちの居場所を保持するために、現実世界の権力者に迎合している。

なるほど、プロフェッサーが既存権力に擦り寄る哀しさと、すべてを超越した力そのものとの見事な対比!これが狙いかぁ!…しかし、サンサの演技がそうしたものを地に落としていく。ズタズタボショボショ。

 

エイリアンチャスティンの、のっぺらぼうな演技が不気味さを醸し出すのをみると、やっぱ、サンサはミスキャストかな、と思う。

 けれど、だ、本来のジーンを取り戻してからのサンサが、美しい。特に、ラストの戦いでは、今が旬の彼女の肢体の美しさは必須だったのだと思う。

うぅむ。むちゅかしい。プロって難しいんだなぁ。

 

わたしの心に残ったのは、何気ない、チャスティン初登場のシーン。少し不安を感じている彼女に物語を感じる。

そして、マカヴォイとファスベンダーのチェスのシーン。パリのカフェ、外のテーブル、なんかイイんだ…。