「ブルージャスミン」、哀しい映画。主演はケイト・ブランシェット。
ネタバレ注意
ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は、たぶん、18、9才の時にハル(夫)と知り合って結婚している。
飛行機に乗り合わせた老婦人に「夫からすべて教えられた」というようなことをベラベラと喋っている。
彼女は、つまり、一人前の女として自立するまえに結婚してしまった。
女は、夫を神のように崇め、そして、背伸び(−虚栄心−)をする。
ある日、夫は、「別の女に本気になった。」と、ジャスミンに言った。
錯乱する彼女を残し夫が家を出る。
ジャスミンは。
FBIに電話をする。
ジャスミンは夫を愛していた。
夫は逮捕され、無一文になった彼女は靴屋で働き始める。
しかし、夫は獄中で自殺した。
たぶん、葬式か後始末か何かで、妹のジンジャーが
ジャスミンの所に来る。
ジャスミンは夫の自殺に耐えられない。彼女の精神は壊れ始めていた。
ジンジャーは姉を自分の所に呼ぶ。「独り言を言ったりして、姉は助けが必要なの」と。
ジャスミンの虚栄心の発露は、夫との楽しかった思い出話である。
しかし、ジンジャーやジンジャーのカレシにとってははた迷惑な話だ。
また、一度も働いたことがない中年女が、自立しようとすることは、特にジャスミンの場合、ほぼ、 不可能に近い。
義理の息子にも拒絶され、彼女はゆっくり坂を転げ落ちていく。
そしてラスト、たぶん、彼女の心はもう戻ってこられない。
⬆️上の繰り言は、この映画を見ながら、「バカな女」とか思って、でもファッションはさすがだわ、とか思って、そして終わり近くで、FBIに何故、彼女が電話したかという挿話があって、がーーーーーん。
わたし、ばかばか。彼女、かわいそうだったんだ。