セルの結末について

 パニックホラー映画。かな?

 

 ネタバレ全開!

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あらすじ 

 離れて暮らす妻と息子に空港から電話をしていた作家のクレイ(ジョン・キューザック)だったが、携帯の電池が切れてしまう。すると、周囲で携帯電話を使用していた人々が突如凶暴化し他人を襲い始め、空港は大混乱に陥る。辛くも地下鉄へ逃げ込んだクレイは、車掌トム(サミュエル・L・ジャクソン)、少女アリス(イザベル・ファーマン)と協力し、暴徒の襲撃をかわしながら妻と息子のもとへ向かう。シネマトゥディ

 

ウッワー…ドキドキ…ハラハラ、 あー面白かったで終わるはずの映画だったんですが、ラストが、えええええええ…ってアレな終わり方で、アレコレ考えました。

 

クレイはトムたちと別れて、息子を探すため危険なカシュワクへ単身向かいます。

クレイは赤いフードの男を殺し、感染している息子も見つけ、車を爆発させ電波塔も壊します。

 ラストシーンでは感染が消えたような元気な息子と線路を歩いています。(ああ、良かった。でも感染から回復するならあんな大勢殺しちゃってどーすんだろ、と心配してたところ)、暗転、大勢の人と一緒に走っている呆けたような顔のクレイが写りました。

これが正真正銘のエンドでした。

 

 ありのまま思うと、クレイは息子を探してうちに感染してしまい、フードの男を殺したのも、爆発を起こしたのも、息子に会えたのも感染したクレイの見ている夢なんだ、ってことです。

 

で、じゃあ感染したクレイってどーなっちゃうの?って思うわけで、ソレをアレコレ考えました…。

 

ヒントは途中出会った(なんか怪しい)校長先生の話です。

彼は、人類は一つの巨大な有機体に進化するんだと言います。

 

なるほど、だからcell(細胞)なのかぁ、と思いました。

ででででででも、そうすんと、わたしの身体の細胞の一つが、もしかすると太古の海で泳いでる夢を見てる…?

…うわああああああ。(気持ち悪い想像をしてしまった)

 

 

 あと、赤いフードの男ですけど、これは、クレイの未発表のコミックに出てくる男で、誰も知らないはずなのに、みんながこの男の夢を見ているという現象が描かれていて、どーいうこと?って思うわけです。

 

わたしが思うに、夢オチじゃないならば、人々は映画の初めから大なり小なり感染していて、でも、クレイとかトムとか少数の人の感染は何らかの理由で浸透が遅くて、自我が残っている状態なのではないかなあ、と。

 

そうであれば、クレイの個人的な情報を他の人々が共有する能力(テレパシー)があってもおかしくないでしょ?

「細胞が結びつく時は情報のやり取りが行われる」はず、で、そうじゃなかったっけ?確かミトコンドリアがそうゆう役目だったような。

 

あ。思い出した。

こんなこと持ち出さなくても、クレイが感染者はテレパシーで通じ合っている、と言ってたわ。

 

わたしは楽しめた映画でした。