夜中、庭でタバコを吸っていた。夏の夜空は珍しく晴れていて、綺麗な星々がよく見える。
さて、
ギャスパー・ウリエル主演のファッション界に君臨したイヴ・サンローランの映画を見たよ。
サンローランの最盛期を描いてる。
ジャックがサンローランを乱行パーティに連れ込む。そのパーティのセックス描写を見たときは、ずっとこんな感じなら見るのを止めようと思ったけど、それっきりでおしまいになった。
サンローランは結構、几帳面に仕事をしている。彼は、彼を愛する有能な人物に囲まれているが、夜な夜なクラブに遊びに行く。
そのクラブは、一人か二人の天才と少数の金持ち、頭の良い人間たち、そして若く美しい男や女が戯れている特権意識が漂う高級クラブ。
これは、心がただれるゎ、と心配するまもなく、サンローランは薬物とアルコールに溺れてゆく。
透けて見えるのは、彼の、「創造することの苦しみ」。
老いたサンローランをヘルムート・バーガが演じるようになる映画の後半が良い。
混乱している老人サンローランの頭の中のように、若い頃の彼と老人の時と映像が入れ替わる。
最後、横たわる老人の彼(死んじゃったみたい)。画面が切り替わり、若い全盛期のサンローランの顔のアップになる。彼は微笑んだ。
うーん、このラストは哀しい…。
後半が秀逸。