ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ

 一応、ラヴコメだと思うけど、とても興味深い作品。

 

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主演のクメイル・ナンジアニが自分の体験を脚本にした。(共同執筆はエミリー・V・ゴードン)。

監督は、マイケル・ショウォルター

 

クメイル・ナンジアニ(本人)

ゾーイ・カザン(エミリー)

ホリー・ハンター(母)

レイ・ロマーノ(父)

 

 お話は、

スタンドアップ・コメディアンのクメイルは、パキスタンから14歳のときアメリカに移住してきた。クメイルはエミリーと恋人同士。もう5ヶ月になる。しかし、クメイルは両親にエミリーのことを打ち明けられない…。アメリカ人女性と結婚したイトコは勘当されたのだ。

 

 

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 エミリーと彼女の両親⬆️

 

パキスタンといえば、数年前、名誉殺人で騒がれた。恋愛をした娘を父親や親族が寄ってたかって殺した。何故、世界的に広まったのかというとその事件は裁判所の目の目で起きたから。法律で名誉殺人は禁じられているが、どうもうまくいっていないらしい。…石で殺したり、斧で殺したり、相当無惨らしい。(最近については知りません)。つまり、女は親の決めた相手と結婚しなくてはいけない。

 

この映画はそうしたカルチャーギャップを背景にした恋愛劇。

 

 クメイルの両親は次から次と彼のお見合いを画策する。

そんなある日、エミリーが病気になってしまう。クメイルははじめてエミリーの両親と一緒の時を過ごすことに。

 

ところが、この夫婦は、夫が浮気を告白したせいで、ホリーハンターは今にも切れそうだし、最愛の娘は命に関わる大病で昏睡状態だしという最悪のときなわけで。

それでも、クメイルは彼らと関わることによってある決断をする。

まあ、彼の両親にエミリーのこと、彼女の病気のことを告白するわけ。(ついでに両親への批判も)。

勘当されますが、彼の両親もアメリカに移住するくらいなのである程度アメリカナイズされていると思うんだけど、頑なにパキスタンの文化慣習を守って暮らしている。

 で、クメイルはもう完全にアメリカナイズされているの。

 

わたしにはアイデンティティの危機なんてもんはないので、クメイルのことは理解できるとは言い難いんですが、ちょっとだけ、ほんのはしっこちょっとだけなら、結婚って下手するとカルチャーショック受ける時がありますよね。

 

そんなこんなを見終わって思いました。

 

エミリー役のゾーイ・カザンがめっちゃ可愛いです!あとホリーハンターってちゃんとこゆう良い映画にでてくるんだなあ、と。きっとポリシーのある人なんだよね。