ディーン・デュボア監督。 原作はイギリスの児童文学者クレシッダ・コーウェル。2014年作。ドリームワークス製作。
ヒックが呼びかけます。「トゥース、トゥース、僕だよ、僕たちは一心同体なんだ。友達なんだよ。」
トゥースは巨大なドラゴンの王に心を支配されてしまっています。
トゥースに少しづつヒックの姿が見えてきます。目をパチパチさせたトゥースはしっかりとヒックを認識しました!洗脳をはじき返したんです。
そしてちびっ子トゥースは巨大ドラゴン王にたった一人、ヒックを守るために立ち向かいます。(フォーカスが甘いなあ…うんうん、泣いてるからか…。)
トゥースは性質は犬みたいで動作は猫に似ています。むちゃくちゃ可愛いです。
この2作目はネットをざっと眺め回したところ、1作目より落ちる、という人が結構いました。単なる推測ですが、もしかしたら、一作目を劇場で見て、2作目は(世界的に評価が高く、アカデミ賞にもノミネートされたんですが、日本ではDVDスルーだったので)DVD鑑賞しか出来なかった影響があるかもしれません。なんせ、3Dだし。
わたしは両方ともDVDで見たので、(公平なつもり)、はっきり言って2作目、イイです!一作目はさすがに、児童向けだし、しょがないよね、みたいなまとめ方の部分がありました。
2作目は、十分、大人の鑑賞に耐えうる出来です!
この製作会社ドリームワークスは「シュレック」を作った会社で、児童向けにしては結構、エグい部分があったりします。(その為に、ディズニーから出た?)
「ヒックとドラゴン」の一作目もチラッとエグさありますし、2作目は何もなかったあー、と思っていたら、お父さん、死にましたね…。
この前、ツタヤで、4歳くらいの男の子がお母さんの後ろを付いて回っていて、「それ、こわい?こわい?」って聞いているんです。お母さんは「ジュマンジ」を手にとって、「怖くないよ」と答えて忙しそうにレジに行きました。男の子は「ぼく、怖いのでも大丈夫だよ、って言いたかったのに」と呟いています。
たぶん、彼は、前回、怖がって大泣きしたのでしょう。で、今度は大丈夫だ、そう言ってるんですね。これって、トラウマになりやすいだろうなあ、とわたしは思いました。泣いたり喚いたりした方が、無事なんだけど、下手に心の奥に嫌なものを押し込めちゃうとトラウマになったりするんではないかなあとか、何もわからんわたしは思ったんですが、いや、何を言いたいかというと、4、5、6歳の子供に対して、親って注意を怠ることがあるんです(わたしだけかもしれませんが)。
小さい子供って、見てない様で、見ていて、子供の心なんてワタアメ見たい、くらいに思っとかないと、ダメだなあ、って、反省しつつ思います。(息子、もう大人…遅いちゅうね)。
そ、で、ディズニーのポリシーってだから、ある意味、正しいなあと思うんです。
ドリームワークスはそのポリシーでもめて、出たみたいなんですけど。
ただ、わたしは映画の年齢制限って鬱陶しいなあ、と思うほうだし、たぶん、あまり守らないけど。まあ、でも、児童向けに関しては、「よいこの毒のないディズニー」とか思うのはよそうと思っています。
…映画の話です。
冒頭、ハリポタの空中競技へのオマージュから始まります。お陰で村の様子が分かります。こういう街並みとか村の小屋の連なりとか、好きなんですよねえ。
(ジブリの空中シーンを参考にしているし尊敬してます、とか監督は言ってるけど、やっぱり、ハリポタだったよね、とか思ったのはわたしだけ?)
2作目は5年後を描いていますのでヒックは20歳。武闘派のお父さんとはことごとく意見が合いません。ヒックは、何かを工夫したりもの作りが得意なオタク系です。後半、「平和の使者だと思っていたのに僕は散々だった」と嘆くシーンがあります。
しかし、父亡き後、彼はバイキングの王にならねばなりません。
そして3作目に続く。(3作目は劇場公開されるらしいです)。