何の気なしに彼女に聞いてしまった。
「安田さん、解放されて良かったね」と。
わたしは彼の解放のニュースを聞いた時、「ああ、良かったね」とは思ったけど、おぞましい事件の詳細については一切知りたくなかったので、それ以外についてはなーんにも知らない。
知りたくなかったのに、つい彼女にふってしまったわけで、そうすんと、彼女はながーく話してくれた…。
そして、つまるところ彼女は会ったこともない安田氏を嫌っていることが判明。
まあ、以下はだから知りもしない事柄についての感想です…。
この出来事は、「安田さんが信念に従って行動し、捕まった彼を日本、その他の国の政府が助け出した」そんだけの話。
それなのに、彼はTVで謝り感謝し頭を下げた。それで、彼のツイッターも炎上しているらしい。
わたし、嫌いなんだよね、よく企業とかが不祥事やら事故についてTVで深々と頭下げるの。ものすごくいやだ!
「悪人」対「無垢の国民」かい!?そんな構図みたいじゃんか。重箱の隅をつつけば、わたしにだって「悪人」と繋がりがあるかもしれない。例えば、なんかの条例に無関心で反対しなかったから安全対策がぁ、とかさ。つまり、彼らが悪人ならば、みんな同じ穴の狢ではないの?被害にあった方々がおられるなら、そのためにこそ裁判制度がある。わたしは代弁できないし、代わりに復讐もできないしょお…。
「政府が行くなって行ってるところに、彼は自己責任だって言って行って、助けろ、ってムカつく」
「……。」
「自己責任」には「自由主義」がベッタリはりついている。なのに…政府の言うことを聞け!とは!頭がクラクラしてくる…。
政府の言うことをよく聞く良き人々に向かって頭を下げた安田さんは、忸怩たる思い、があったろうな…。彼の信念はそうした事への懐疑の突きつけにあったはずだと思う。(でなかったら何回も捕まるような恐ろしいとこに何回も行くもんか、って想像する)
もう、マスコミってどうしちゃったの?
まるで昔の(2ちゃんの)祭りのノリじゃないかと思う。