スプリット

M・ナイト・シャマラン監督。2016年。3部作の2作目。 

 

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3部作
アンブレイカブル」(2000年)

「スプリット」(2016年)

 「ミスターガラス」(2019年)

 

シャマラン監督は、あまりにも有名な「シックス・センス」の監督。

 

 彼の作品は8本くらい見ている。特にお気に入りは「ヴィレッジ」と「エアベンダー」。けれど、2作品とも評価が低くて、「エアベンダー」などはゴールデンラズベリー賞の最低賞をもらっている…。(なぜだ?)

 

わたしが駄作だと思うのはウィルスミス主演の「アフター・アース」くらいなんだけどな。

 

彼の映画は、なんというか、わたしは丸ごとがっつり、映像の中に呑み込まれる。そして、どこかしら映像の隙間に、自分の幻想が無意識が浮かび上がってくる。

 

「観客、それぞれの解釈なり、が生まれるようにキッチリと作り上げない」と監督自身が言っているので、意図的なわけだ。

 

それで、この映画、「スプリット」の話し。

 

三人の女子高生が、ジェームズ・マカヴォイ演じるケビンに誘拐される。

その脱出劇を描いている。

 

 アニャ・テーラー=ジョイ⬇️(誘拐された女子高生の一人)

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 彼女がすごくイイ。陰気臭いはずの女の子が特殊な状況で、力を発揮する。彼女の用心深さがいきる。

 

彼女の生い立ちがフラッシュバックで表現され、4、5歳くらいの彼女を演じた女の子のちょっと忘れない瞳が映し出される…。(よく見つけてきたなあ)。

 

マカヴォイは多重人格の役。なんと24人分!

ものすごく頑張って演じているが、おんなじくらい、上の彼女が印象的。

 

この映画の唯一の欠点。マカヴォイは精神科にかかっているのだけど、そのおばあちゃん先生に魅力がない。

マカヴォイと精神科医の重要なはずの面談のシーンがだからすごく退屈で。わたしは3回も巻き戻した。(寝ちゃって)。

これ以外は、非常にサスペンスフル!

 

ラスト、子供を虐待することの悪が禁忌がエンドロールの画面に立ち現れる。

いや、エンドロールにはそんなものは写っていない。立ち現れたものはわたしの心の中だ…。