ドナルド・D・ムーア製作、脚本。2003年ミニシリーズ。2004年からTVシリーズ。
「うん。好きだよ。」
「 大好きよ!もちろん!」
そう言い合いたいの!
…このドラマについて。(・ ・)
あらすじ
第二次サイロン戦争はサイロンの一方的な勝利と人類世界の壊滅によって、わずかな時間で事実上終結した。
コロニアル艦隊の主力である宇宙空母(バトルスター)のうち、この奇襲を生きのびることができたのは、ウィリアム・アダマ艦長率いる老朽艦ギャラクティカだけであった。一方、奇襲当時に宇宙空間にいて難を逃れた民間船も、アダマ艦長の元に集結した。
アダマは人々に希望を持たせるため、太古の伝説に語られる13番目のコロニー「地球」を最終目的地とすることを宣言した。また、サイロンも人類壊滅をあきらめてはいなかった。こうして長く困難なギャラクティカと人類船団の旅が始まったのである。
このSF戦争、TVドラマは、素晴らしいです。傑作です。
まず、構想が超しっかりしています。
(初めから4シーズンで終わると決めていたそうです)。
音楽も最高で、撮影も最高。VFXで賞も取ってたかな。
そして脚本が練りに練られています。この脚本の良さが、役者たちを輝かせることに繋がっています。理想的でしょ?
わたしがどんだけこのドラマが好きかというと、夏になると、夜中、庭でタバコを吸います、わたし。
時々、ギャラクティカの舞台である漆黒の宇宙みたいな空が広がっているのよ。
そうすんと、スターバックがバイパー(戦闘機)に乗って奇声をあげているのが、わたしには見えるの!
スターバック
スターバックっていうのはコールサインで、彼女はカーラです。このブログを始めた頃、カーラの正体について書いてます。あまりに思い悩んだので…。
スターバックは天才的なパイロットで、(このドラマは「宇宙空母ギャラクティカ」のリブート版です)、オリジナルでは男性が演じていました。
オリジナル版のスターバックも金髪で、女たらしなんですが、後半、彼は、超自然的な存在と関わります。
そういう神秘性をリブート版のカーラにうまく生かしています。
4シーズン目の最後の方で、アポロが楽しそうにカーラに話しています。
アポロが振り返るとカーラはいません。
緑の草原と青い空が広がっているばかりです…。
わたしは、号泣です…。おかげでカーラが忘れられなくなってしまいました。
ギャラクティカの船内が恋しいです。バイパーやラプターが飛び回る宇宙も…。
個性的で面白いキャラクターがたくさん出てきます。
それら若者たちをアダマ艦長とロズリン大統領がまとめ上げているので、群像劇という感じがあまりなかったですねえ。なんていうかいつもちゃんと視点が定まるようになっていた、というか…。
ロズリン大統領とアダム艦長
そそ、故郷の惑星に取り残されたヒロとシャロンの恋も平行して描かれてゆくのですが、これがイイんだわぁ。ヒロの一途さがぁ。
そして、これが単なるロマンス要員ではなかったことが最後の最後に分かります。
サイロンが高いビルのてっぺんから、ヒロを眺めているシーンもすきですねえ。
俯瞰で彼の決断をわたしは眺めていました。
あと、忘れてならないのは、バルターですね。彼のトンデモなキャラはドラマに厚みをもたらし、神の意思なのか彼の意思なのかはさておき、お話を転がしていきます。
自分は悪くないと涙ぐむバルター。
サイロンの無人戦闘機、レイダーの目が赤く光って、音も、怖かったし、レイダーもセンチュリオンの造形も見事なものでした。
このドラマは最初にミニシリーズの前編、後編を見ないとダメです。
もしかしたら、DVDでは、シーズン1の1話、2話、として収められているかもしれませんが、シーズン1の正式な1話目タイトルは「 33分の恐怖」です。