エリック、クリプキ原案、総指揮。出演、ジャレッド・パダレッキ、ジェンセン・アクレス。2005年から継続中。
西部劇は滅んだ、と言われていますが、その物語の類型はいろんなドラマのなかで生きています。
この「スパナチュ」シリーズもそうだと思います。クリプキ自身が「西部劇の構造を使っている」と言っているのをどこかで読みました。
アベンジャーズのヒーロー物とかスターウォーズ、スタトレも、西部劇の要素が入っていますよね。
この西部劇はアメリカで育って、世界的に人気を博しました。
インディアンやならず者とガンマンたちの単純な悪と善(勧善懲悪)の戦いです。
(史実としては、100万人はいたと言われるインディアンとの領土争いは白人の勝利に終わり、インディアンは2万人強に落ち込みましたので、西部劇が作られ始めた頃は、だれも文句を言うものはいなかったのです。)
多様性を抱えるアメリカにとって、外縁に敵を追いやる構図は、「愛国的な高揚=開拓者精神」の流布だったのかもしれません。
そして、世界的に人気が出た理由の一つは、西部劇は誰でも理解できた物語だったということです。
戦いのシーンのスリルは快感となり、悲劇はカタルシスをもたらします。
大雑把に言って、ハリウッド映画は、この系譜の上にあると思います。
最近のアベンジャーズなどはCGのおかげで、痛みのようなリアルさがなく、即、快感とヒロイズムに酔いしれることができます。
まあ…わたしは、自分が何故、西部劇風の物語が好きなのか考えたわけです。
このスパナチュは一話完結型で、別に、クリフハンガーで終わるわけでもないのに、すぐ、次が見たくなります。
たぶん、わたしは、恐怖とスリルが快感に変わる感じが好きで、物語の笑いやカタルシスも好きで、中毒になるんじゃないかなあ…と考えました。
つまり、これらの中毒性が西部劇的要素のドラマには多い、ってことじゃないでしょうか?
(あ。恐怖が行き過ぎると、わたしはマジで体に痛みが走るタイプなので、無理なんです)。
あーらら、目安の800字超えちゃったわぁ…。
あらすじ
ディーンとサムのウィンチェスター兄弟がアメリカ合衆国各地を旅しつつ、悪霊、悪魔、怪物を狩るといった内容のホラーサスペンスである。wiki
このドラマも、今では、シーズン14に突入しています。
上の写真のディーンとサムも、こんなに年をとりました。
あーらら、このドラマについていっぱい語りたかったのに。
なにせ、シーズン5までのショーランナー、クリプキさんが優秀で、このドラマ、シーズン4、5くらいまで見ると、一大叙事詩のような、豊かな物語性に圧倒されます!