小林兄弟監督、脚本。2011年。
阿部百合子。
映画が終わった時、心に爽やかな風が吹きました。
そして、監督たちをとても意気に感じました。だから紹介、感想を書きます。
あらすじ
区役所に勤める俊介は、一カ所に定住することなく引越しを繰り返していた。古びたアパートに引越した俊介は、毎日のように隣室から聞こえてくる奇妙な歌声に興味を持ちはじめる。やがて引き寄せられるように隣室を訪れた俊介は、そこにいた老婆から思いがけない話を聞かされる。映画・com
この映画は、おばあちゃんが素晴らしいです。
若者二人がアパートの部屋でじゃれ合っているときは、うんざりする薄汚れた部屋が、おばあちゃんが和装で凛と座っていると、部屋まで趣あるように見えてきます。
「わたしはなにをしていたの!」とおばあちゃんが吐き出すように言った台詞、忘れがたいです。
そして、脚本は、ミステリー仕立てですが、根底には、社会に対する問題意識があり、孤立して暮らす若者、捨てられる子供、一人暮らしの老人、物語は彼らを拾い上げていきます。
人は繋がることが出来る!そのまなざしがたまらなく優しいです。
ビバ、兄弟監督!
そそ。
音楽がうるさいです。感傷的な音楽が延々と流れ、画面を安っぽくしています…。
贖罪、という言葉は、音楽が洗い流してしまいました。