「グッド・オーメンズ」わたしは夢うつつだ

誰も気づかなかったが、確かにナイチンゲールが鳴いていた。

 

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 デイヴィッド・テナントマイケル・シーン

 ニール・ゲイマン原作、脚本。ダグラス・マッキノン監督。

 

 

この言葉を使いたい。「イカすドラマだったぜ!」

ファンタジーコメディ仕立てで、黙字録を下敷きにしたアンチクライストの物語。

 

をっ、天使と悪魔のバディコンビが世界の終わりを防ごうと悪戦苦闘する。ユーモラスでアイロニカル。

 

天使と反キリストと悪魔役のテナント。

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イギリスはファンタジー文学の宝庫だと思うが、この原作は1990年に出版されている。当時は目新しさがあったと思うなあ。

つまり、規定のファタンジーと違い「悪」が単純ではない。「悪」としての反キリストを利用しようとする悪魔と天使という二つの権力組織のほうがアホで悪であるという設定だ。

 

悪が曖昧だから、天使と悪魔の違いは外見による。

天使は清潔で上品。悪魔はチンピラ風で恐ろしいほど汚い…。

テナントさまも…汚い…。

 

ポイントは反キリストである子供がどう育っていくのか?なのだが、少し、ロマン主義的というか、英国の美しい風景がふんだんに使われていて、子供は自然の中で感性を磨いていくのである。

なぜなら、バディコンビは11年間、間違った子供を反キリストと思い込んで、教育するのだ。www。

 

 全6話だけど、1話が1時間近くあって、草刈りで疲れているわたしはかなり居眠りをした。 

 が、テナントとシーンが魅力的だし、画面が綺麗なんだ。そして音楽がイカす!

 

イカしてるオープニングのマンガ。

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 ラストはロマン主義的教訓で締めくくられる。

 

 ナイチンゲールよ、

お前の歌を聞くための耳をわたしはもう持たない。