シェーン・アッカー監督。 2005年短編映画、2009年長編映画。
ネタバレ注意
ナイン-9番目の奇妙な人形(長編アニメ)👆
わたしはこの長編アニメが好きだ。
そして、このアニメの元になった同監督の短編アニメを、何の気なしに見た。
仰天、驚嘆の傑作だった!たった11分間の無言劇のアニメは、わたしに話しかけてくる…。
布のちっぽけで奇妙な人形と機械のモンスターがどうやら戦っているようだ。
二つの人形の背中には数字が書いてある。9と5。
9はどういうわけか事情が飲み込めていない。だから5は戦う。
最後、霊魂の5が9に向かってうなずいた。
9は、一人、瓦礫の中を歩いていく。背中を丸め、けれど決然として。
ナインの孤独がいつまでも心に残る…。
彼を支えているのは、5の友情、侠気…なんだろう。
奇妙な世界と…感情を揺さぶる動きと表情。
傑作です!
長編映画は、この短編と比べると、なるほどな、と思うことが多かった。
長編アニメという制約がなんとなくわかるのだ。
観客が納得する設定、キャラは親しみやすく、女性キャラも追加されている。
ただ、残念ながら、強烈な後味を残した短編のラストは再現されなかった。
そうしたことの難しさが、両方を見比べると、痛感させられる。
11分間の短編アニメです。