ブルーボトルコーヒーの思い出

 ブルーボトルコーヒーには思い出のかけらもない。

 

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いつも楽しみに読んでいるブログにブルーボトルコーヒーの写真が載っていて、東京はいいなぁ、行ってみたいお店がいっぱい、わたしは感嘆、羨望、感激していた。

その時、息子からLINEが入った。書類がどうとかなんとかの話しだった。

さっそく、「ところで、ブルーボトルコーヒーって素敵だねぇ。」と言ったのだが、なんと、わたしが東京に行った時に、彼はわたしを連れてったことがあると言う。わたしが好きそうな店だったから、だと…。

唖然、呆然、かけらも覚えてない…。

 

…歳だしねぇ。いやいや、これを歳を取ったから、で済ませて良いものだろうか?

この忘却癖を…。

 それともこういうことなのか?歳を取るって。

仕舞いには、忘れたことを忘れるんだ。だから、たぶん、心は穏やかだろうな。

まぁ、いっかなぁ。

グダグダ、落ち込んでいたら、Rが「そのお店、気に入らなかったんだね」と言った。

彼が神様に見える。そうだ、だって、その他の感激したお店は覚えてるもの!

わたしは、まだ、痴呆症じゃない!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

 東京へ行ったのは4年くらい?前のことだ。その時素晴らしいと思ったのは、とても大きな無印良品の中にあった。ものすごくおしゃれな大衆食堂、って感じのカフェレストラン。子連れの人たちで混雑していた。

子供が小さい時は、美しいものから遠ざかる。

若い暴れん坊の中型犬を想像してもらいたい。

その犬を連れて、美しく並んでいる食器を見行けるだろうか?美しい映画を見に行けるだろうか?シックなレストランに行けるだろうか?

しかし、そのカフェレストランは、おしゃれ心も暴れん坊もピタッと収めるコンセプトがあった。

わたしは感激しながら、周りを見回した。

子連れの夫婦達は皆一様に疲れ切った顔をしてぐったり腰掛けていた…。不機嫌そうな親達もいる。

ま、ね。

でもわたしは、無印さんに大いに感激して田舎に帰ってきたんだ。