とてもとてもとてもとても面白かったです。
そもそもわたしは、中江✖️木村の「ギフト」が好きでした。
フジテレビ、2夜連続、2020年。
木村拓哉。
ここで生き残った者だけが、警察官になれる。
警察学校という密室…そこで、何が起きたのか。必死のサバイバルが始まる…。−フジ公式サイト−
木村拓哉の剣道シーンは何か憧憬を掻き立ててきます。竹刀が鋭く振り下ろされ、そうして物語が展開されていくのです。
前半の彼には震え上がってしまいますが、後半の彼からは愛情が滲み出てきます。
見事なキャラクターです。
すべてのエピソードが木村拓哉に収斂していきます。後半は、若い役者たちの熱演もありました。
物語は教場という警察学校のクラス内で起きる事件を木村拓哉がいかに処理していくか、です。
彼は、犯罪や悪を持ち前の観察眼と嗅覚であばいていきます。
とても驚きました。警官は困っている人をちっとも助けてくれない、というような話をよく聞きます。それは、警察官の本分とは“罪を暴くこと”だからなんだなぁ、とつくづく思いました。
「マスカレード」でも言ってましたが、警官の仕事は疑うことだ、と。
基本、人を疑わず優しくしていたら成り立たない仕事なのねぇ。
警官「キミ、いま、そこで女性を殴りましたか?」
犯罪者「まさか!」
警官「あ。ごめんなさい。」
…。(๑・̑◡・̑๑)
警察は犯罪者を捕まえる。人助けをしているとハッキリ言えるのは、消防署とか福祉関係の人なのかな?
まぁ…「悪を暴く」と「人を助ける」、この両者の考え方の隔たりに、私はホントにビックリ。
木村は最後に言います、「被害者の苦しみに寄り添うこと」。
これは、犯罪追及のモチベーションなんだなぁ、と思いましたよ。人助けや弱者の味方というやりがいの得やすい理想ではなく、苦しみに寄り添う、こと。なんて厳しい世界なんでしょう。
公式サイトに、「警官の訓練を見て、パワハラ、働き改革と言われるご時世に…云々」と書いてありましたけど、これは理解が得られるのじゃないかしらね。
つまり、ドラマでは警官の訓練って軍隊式に近かったんですよ。
規律を叩き込み、命令には服従させる。
これは、逆に民主的な機動隊を想像すれば、そうするしかないんだろうな、と思ったです。
「ここで盾となってセレブを守るぞ」
「提案!我々の安全はどうなるのですか?」
「セレブを何故守るのですか?」
「もちょと下がって守った方が効果的だと思います。」
「隊長、帰りましょう!」
「……。」
なーんてね\( ˆoˆ )/