この シャクヤクのつぼみは直径2、3cmくらいです。でも花弁が開くと20cmくらいの大輪になるんです。
去年の春の写真
薄い薄い花弁が硬く巻かれています。開いた花弁は半透明 に近くて、わたしは、この美しさがとても好きです。
もうずいぶん前のことです、わたしはスタバでボソボソとワッフルをつついていました。もっとたっぷり蜜をかけようと思ったとき、背後で、悲鳴のような奇声がしました。ガタガタと大きな音で椅子やテーブルが動いていました。
思わず振りかえると、叫んでいたのは高校生くらいの車椅子の女の子でした。
見開いた目が、キラキラ輝いていました。笑っているようにも見えます。
傍らの男女の対応が腰が抜けるくらい早い!
2人の男女は無言で、息があっていて、彼らはあっという間に、女の子を落ち着かせ、入口の方へ移動して行きました。
女の子の両親かとも思いましたが、滅茶苦茶プロフェッショナルだったので、施設の人なのかもしれません。
30分くらい経って、わたしはスタバを出ました。
入口のベンチにあの対応の素早い男性が座って本を読んでいました。
傍らに、女の子。
女性はお買い物にでも行ったのでしょうか、姿が見えません。
女の子の横顔が見えます。白い肌に透明感があり綺麗な子なのです。
彼女は、静かに静かに宙を見ています。
静かで、たまらなく寂しそうな横顔なのです。
誰しも、寂寥感はあるでしょう。
しかし、わたしはこんなに静かな寂しさを見たことがありませんでした。