花と将軍、孤高の花、ハンシュク、儒教の世界

儒教ってこんなに爽やかなの?

 

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 「ハンシュク皇帝の女傅」。ハンシュクと後ろは悪ガキたち。

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 「ハンシュク皇帝の女傅」2015年 

ジン・ティエン 

後漢、安帝の時代のお話。ハンシュクという若い女性が、皇帝の女傅(教師)に昇りつめ、悪ガキたちを成長させていくお話…と、女傅たちの恋物語

 

 マーベラスの時も思ったんだけど、なんか、儒学的な礼、仁、義、とか言われるものがね、中国ドラマの中ではとっても爽やかだなぁ、って。

 

わたしは、儒学なんて全く知らないよ。ただ、韓国ドラマを見ていると、(ほら、韓国って本家の中国より儒学が深く浸透している、とか言われているじゃないですか)、でもって、わたしは…うひゃあ、儒学的な慣習って重苦しくて、抑圧的で嫌だなぁ、と思ってたの。

 

 ところが、最近中国ドラマに凝り出して、特に歴史物を見ていると、儒教のイメージが、中国ドラマではまったく違う!

わたしはすんごく面白いと思って興奮したよ。

 例えば、師に対して礼を持つとき、それは“敬愛”みたいなんだよ。“愛”がつくの。

儒教は思想なんだろうけど…ドラマを見てると思想というよりは共感、って感じ。思いやりとか信じる気持ちとか、ある意味、軽くて爽やかなんだ。

文化革命の時、儒教はこってこてに排斥されたけど、いま、再評価されているらしい。

そらあ、現代の権力に合うようなアレンジがされているのかもしれないけど、でも、腐っても鯛!本家本元やん。めっちゃ不思議でたまらない。

…若い時なら、あっちゃこちゃの本に手を出すとこだけど、もうやらないんだ、わたし、年だし…。

(๑╹ω╹๑ )

 

 

 

 「孤高の花」👇

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左、女諸葛孔明と呼ばれる役のアンジェラベイビー。

Netflix

「孤高の花」2017年

ウォレス・チョン、アンジェラベイビー

  

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 ウォレス・チョン☝️

わたしは、このウォレス・チョンに惚れました。

彼の役は、武神と呼ばれるほどの英雄。人格者で戦略家で何もかもすごいスーパーヒーローだけど、どっか人の良いところがあって、もうもうわたしはコロッとひっくり返されたわけ。

 

 

  

 「花と将軍」の真ん中、女将軍。

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マー・スーチュン
 

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「花と将軍」2017年

マー・スーチュン、

 

このマー・スーチュンさんのおかげで分かった事がある。

彼女は、女である事を隠して、大将軍、英雄になった人。冒頭、女だと白状したところから物語は始まる。困った皇帝は彼女を結婚させる。コメディなんだけど、というか、わたしはゲラッゲラ笑いながら見てたけど…決してステレオタイプの作りじゃない。

なんつうか、とても自然に笑わせるんだ…。だから、シリアスな展開もガンガン無理なくやってる。

 

おまけにマー・スーチュンさんが正統派の演技をしていて、えっと、つまり、例えば、宝塚の男役(昔、惚れたわぁ)のように、デフォルメされた様式的なカッコイイキャラを演じていない。

 彼女はとても男っぽい性格で、夫の気を引くために、会議で部下に作戦を立てさせたりする。要するに小さい時から男のように考え、行動する性格だった、と観客を納得させるリアリティのある演技をしている。

 

で、つまり…わたしは、彼女に萌えれない、のよぉー。

わたしは、多分、様式的な異次元的なキャラに惹かれる。つまり、絵空事、もっと言えば、戯画の世界、マンガじゃないとダメだって気がついたん…。

(若い人は萌えるって言葉、わからないらしいね。オタク的愛のことだぜ。…まぁ、適当なことをゆってみました。)