わたしは 二十歳には絶対戻りたくなかった。
「2度目の二十歳」
2015年、ソ・ヒョンギョン脚本、チェ・ジウ主演。
つうわけで!スルーしていたドラマ。ところがびっくり、チェジウが最高にイイのだ。
このドラマは、ファンタジーでもタイムスリップ物でもない。
離婚を迫られている38歳の専業主婦が大学に合格する、物語はそこから始まる。
一昔前には、夫が神のような存在だった女性たちがたくさんいたはず。
彼女たちはときには、自分を見失ってしまうだろう。
そういう古い物語を新鮮で軽妙なタッチで描いている。軽妙さの源は、チェジウのキャラ作り、特に泣きかたにある。
離婚を突きつけられ、普通は修羅場になるシーンで、オバサンであるチェジウが子供のように手放しで泣く。
この子供のような泣きかたが、チェジウの成熟の度合いなのだ。
彼女は高校を中退して結婚した。その頃の彼女の夢はダンサー。
大学に入学して、初めて彼女は夢だったダンスの舞台に立った。
誰もいなくなった舞台にチェジウが一人佇んでいる。
子供のように泣き始めた彼女に、高校生の時の溌剌とした少女が重なっていく。
チェジウがやっと一人の女として自律し始めた象徴的な場面。
ともかくわたしは面白かった、このドラマ。
チェジウは冬ソナでアジアを席巻した女優さん。なるほど、と思う、大きな魅力のある女優さんだったんだな、と改めて思った。
わたし、ペ・ヨンジュンばっか見てたから気がつかなかったのねぇ。
「女子的生活」
NHK2018年、志尊淳の主演。坂木司の原作。
写真の女性は志尊淳くん。☝️
彼はトランスジェンダー。
彼、というか彼女の顔の表情が、今まで見たことがないほど魅力的!だった、わたしには。
とくに、リッチなお嬢様の婚約者なる登場人物に罵倒されるシーン。その時の彼女の表情が好き。感情の揺れをあまり出さず、目が語る、みたいな表情。
彼女の貌があまりにもあまりにも良かった。とても品のある貌。
2017年の中国ドラマ。☝️包拯。
このドラマの主役、包拯は中国ではとても有名な名裁判官と言われる人。
北宋の時代には、実際に官僚たちの横暴や横領が蔓延っていた。
腐り切った権力者たちに立ち向かった英雄として、包拯さんは庶民に人気があったらしい。
京劇などで憂さを晴らす庶民たちが喝采を送ったのが水滸伝や包拯さんの物語だったのじゃないかと、思う…。
面白いのは、サバン的な天才としてキャラを作っているところ。
後半、だんだん、普通のコミュニケーションを取るようになっていくのは、成長ということなのかな?
そしてもちろん、中国ドラマなので、お話は抜群に面白いです。