春のコートを買った。
ティルダ風だっ、とおもっている。
むっちゃ安いコート。長く使えないから、買っちゃいけない、というわたしの心の声は、店員さんの「カッコいいですぅ!」の声にかき消された。
年を取ると、店員さんのタメ口が消える。
「こっちの方が良いんじゃない?」
から、
「こちらはいかがですか?」
と変化する。
目を剥く変化もある。
胸がさがってくるんだ。
「どうやったらこの乳が下がるのよ?」と、若い頃は不思議に思っていた。
ほんとに下がる!
マンガでよくある、びろーんと長い二等辺三角形になるのではなく、そのまま乳房ごと、位置が下がる。
若いとき、強い風に煽られてコロコロ転がった。わたしを助けようとした見知らぬおじさんも、強風に負けて転がった。
「大丈夫ですか?」と言ったおじさんは、どこか痛めたようだった。
今になってみれば、おじさんの状態が分かる。
年を取って、転ぶと、怪我をするようになるんだ。
…春も近くて、面白がって写真撮ったのに、なに書いてんだか。
年をとっても、今は今で、イイ。
「 時分の花をまことの花と知る心が、真実の花になお遠ざかる心なり」と世阿弥も言っている。
まぁ、「ホントのわたし」って何?って話もあるけど、若さは「真の自分」のカサブタだ、つうのは笑える…。
いやいや…世阿弥は
若いときの自分も老いた自分も、それぞれの花がある、おごるなと言っている、、んでしょ、knori 。
ーメッサいい加減ー