山椒は小粒でもピリリと辛いってくらい、小粒な作品ながら、充分に楽しんだ!
アニャ👇のピリリとした辛さに、酔いしれるっしょ!
ジョシュ・ブーン 監督、脚本、2020年公開、最後のX -MENらしい。
アニャをはじめ、子供のミュータントが5人、面倒を見ている女性医師が1人。
出演者は、ほぼこれだけ。
ミュータントの若い役者たちは、見てて飽きない。
ところが!一人だけ、ミスキャスト!それも主役の女の子。
その頃、 2ちゃんねるでは、浅野が出るってんで大騒ぎだった。要するに2ちゃんのみんなはものすごく楽しみにしていたわけ。
ところが、いざ蓋を開けてみれば、浅野忠信はトンデモな能面役者に見える。
彼は、映画的な、記号的な顔で臨んでた。彼の無表情な顔のショットをモンタージュすれば、そこに意味が生まれる、みたいな。
この映画の女性主人公も、そのパターンだと思う。
ぬぼーぅとした顔と偉そうな顔の2つだけ。 特に、オマエが引き起こしているんだ、つう事態に、ひとかけらの罪悪感も動揺もなく、ぬぅぅぅ、とした顔して、突然、偉そうに歩き出して「やめなさい」とか言う。
いや、困るんだよ、アメコミ原作なんだし、キャラをキチンと表現してもらわないと!
主役は寝ているひと☝️
彼女、前半は良かったんだ。クローズアップされた貌に、魅力があった。
彼女の能力は、人の恐怖、弱点を物質化するって、とても薄気味悪いもの。彼女はホラー要員だったのかな?もっとも彼女にはこれっぽっちも薄気味悪いところはなかった。
マヨネーズが分離したら、新しい卵を割って作り直しなさい、と言ったのはシモーヌ・ヴェイユだっけ?監督がミスキャストを認識しても、きっとどうにもならないんだろうな。
ホラー風XMENを作る、と喧伝されていたこの作品は、完成後、撮り直すとか、色々な情報が飛びかったが、原因は、映画会社の買収騒動にあったとされている。