おっきい、
すんごくおっきい蜘蛛!が、
ソロソロと歩いていた。体の部分だけで、1cmはある。
しのごの言ってられない!わたしは素早く行動した。鼻セレブを五枚重ねで持ち、蜘蛛をふんわりと絡め取り、ティシュの端っこを茶巾絞りでギューとねじる。
それを袋に入れた。それを袋に入れた。それを袋に入れた。
つまり、三枚の袋に入れた。。
袋の口を折り畳んで、床に置き、両手で端っこを押さえた。
わたしは、Rに「真ん中を踏んで!」と言った。
わたしの殺気に気圧されたのか、Rは黙って足を乗っける。
「全体重をかけて!」
「あ!何かが、つぶれた感触がある!」