ワインの空瓶

 安いテーブルワインをとても美味しい、と言ったknoriはワインの味が分からない女の烙印を押された。密かにknoriは呟いた。「料理とワインのハーモニーは、繊細な味蕾を必要とする。きっと鈍いのよ。ふんっ。」

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 knoriはめげない。なかなか頑強な女なのだ。

 

近頃、knoriは、 ヨガ風我流のストレッチをしている。

思えば、彼女はとても若い頃、我流のフィットネスまがいを10分から20分程、やっていたものだ。

2、30秒が経過した。knoriは大いに満足してヨガ風ストレッチを終えた。

 

お肌の手入れも大事だ。knoriは庭仕事のせいでシミそばかす対策に美白用乳液を使っている。効果を信じて疑わない彼女だが、昔のように高級な美容液は使わない。

ピッチピチのお肌をしていた若い時には、とても高価な美容液を使っていた。

 その美容液は、小ジワをなくす、というもので、knoriと友人たちは皆それを使っていた。

ツルンツルンのお肌の彼女たちの合言葉は「将来のために!」であった。

 

いま、その将来は現在になり、年を取ったknoriは、ワインボトルのフォルムを面白がって写真を撮った。