「離れていても、心の中にあなたが居る」 そんな風な、
意味だと思う、『離人心上』は。
/U-NEXT 2020年「太陽と月の秘密(邦題)」、ジェン・イェチョン主演/
初月と眠ったふりの薛曜👇
表向きは、コッテコテの鉄板のラブコメねたに過ぎないものを、密やかに洒落ると、どうなるのか?
そらもうね、わたしは課金をものともせず、見ちまった。
洒落ポイントは3つ。
初月と薛曜はくっつきそうになっては離れる、ってことを繰り返す。
太陽と月がモチーフなのよ。でもって、太陽と月は一緒に出ていることってあるっしょ?
ここ、ポイント。
そして、干支をミステリー要素に使っている。
初月は12回予知夢を見ると、永遠に目覚めない、という設定なんだ。
/wikiによると、「干支は、十干と十二支を組み合わせた60を周期とする数詞」/
肝心なのは、薛曜を演じた役者さんが大人だったこと。いや、若者なんだけど、落ち着いて円熟味のあるちょっと変わった演技者だったんだ。彼は見得の切り方を知っていて、調べたら、京劇をずっとやっていたらしい。
これを演出家はコメディに仕立てる。
「いよっ!男の中の男!」って風に薛曜は立ち去る。ぶわぁっさぁぁとマントを羽織った薛曜は部下を従え、カリスマチックに歩く。
全部、スローモーションで見せるわけ。
わたし、大笑い。
ネタバレ注意!
35話とラストの36話がなかなか意味深。
コメディだし、ハッピーエンドには違いないけど、わたし、二人は一度、死んだと思うんだ。
そうして、黄泉の国で薛曜と眠ったままの初月は長い旅を続け、、あの場所に戻ってくる。
初月が亡父と会い、時間が巻き戻ったあの場所。
四門出遊なのか?南門を出た薛曜は「やっとここまで来た」と初月に語りかけた。
次の瞬間、二人は、35話のラスト、死のうとしていた二人に戻った。
初月は目覚めた。
ブレイクスルーである。
一緒になれてベタベタな月と太陽☝️