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少林問道 その2

理と情が相克する中で、登場人物たちの選択、決断行動はたまらなくスリリングだった。それに引っ張られた42話はあっという間だった。

 

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☝️いいなずけ(お姫様)は娼婦になった

 

高僧は、主人公といいなずけ☝️を逃がそうとした。

二人で生きていける機会が、主人公には、二度ほどあった。

しかし、彼は愛する女を選ばなかった。

 

別れて3年後、墓参りで、2人は出逢った。

二人は、見知らぬ他人同士のようにすれ違うのである。

 

ある日、彼女は寺を訪れる。出家した彼を戦いに引き込むためやって来た。たぶん、、彼女は彼に復讐したいのかもしれない。

そうして、歴史上にもある、少林寺が一度だけ、民のために倭寇と戦った事変を迎えることになる。

一緒に行動しているうちに、彼女に触れることが出来ない彼に、嘲るような挑戦的な態度を見せていた彼女が、少しずつ変化していく。

 

戦いがまじかに迫ったその夜、彼女は、彼に詰問した。

「あなたの心の中に私は居たのか?一度でも居たことがあったのか?」

彼女は、この苦しみに対して、自分なりの理屈を並べたて、怖い顔をして、彼に迫るのである。

彼女は自分の心に気がついていない。

−愛されたい、あなたに–という心の中の泣き声だ。

だから、立ち尽くす彼の目から涙がこぼれるのだ。

 

もし、何事も起こらなくて、彼女と幸せな家庭を築いていたとしても、この男は、お釈迦さまのように、彼女を捨てて、出家しそうなところがある。

仏陀の妻は、世界で一番、派手に捨てられた女だと、私は常々思っていた。

きっと、彼女も聞きたかっただろうな。

 

わたしは、主人公の親友のひとりがずっと理解出来なかった。

彼は、信念に従った結果、親や一族を殺される。彼は葛藤しない。そして、信念と正義を貫きお姫様の一族が殺される直接の原因を作った。

一番の知性派って言われてるのに、バカにしか見えなかった。

しかし終わり頃になって、彼の行動がまとまって映し出される。

彼はものすごい理想主義者だった。

彼の最後の透明な微笑みは印象的だ。もしかしたら、原理主義者って、、こんな風なの?