四季咲きのバラはまだたくさん蕾をつけてる。
けなげな花だなぁ、と思う。
次の日、霜が降りた。その次の日も。
朝日を受けた氷の粒は、キラキラと光を反射する。
白くなっている庭をながめて、焦る。カサブランカの移動を早く終えてしまおう。
ツルハシで穴を掘る。ビニールハウスの跡地は、砂利だらけだった。
スコップが土に入らないので、ツルハシでほぐしながら、砂利を出して、土を入れ替えた。
ためつすがめつ眺めて、構図的にはベストと決めた場所だよ。
天を仰いで話しかけた。
「ねぇ。知ってたんでしょ?苦労する場所だって。
チッ。thank you ,×××!」