動画配信で見た。
とっても楽しんだよ。
まだ、学生の晴明が博雅と出会い、バディになるまでを描いている。
晴明のザンバラ髪には、「おぉ!」ってなった。
「おぉ」とは、綺麗でセクシーだ、というほどの意味である。
この「陰陽師」という日本発の物語は、どうしてなのか知らないけど、中国でも人気だ。映画は二つも撮られている。そして、中国映画界は豊富な資金を持っている。
時代劇の撮影所は3つくらいあって、広大な庭も、原寸大の紫禁城も作ってしまった。
中国の時代劇は、例えていうと、銀閣寺の庭に面した室内かなんかで撮影しているよなもので、役者達の背景に実物の美しい庭や借景なりが広がっているわけよ。そして、歴史物の美術には、モッすごい高級感が漂う。
これには、なかなか太刀打ちできないよ。
ところが、
この「陰陽師0」は太刀打ち、出来てた!
どことなく溝口健二の美的センスを思い出すような、表現主義っぽさ、というのかミニマリズムというのか、いわゆる日本のシンプルな美で対抗してたんだ。
シンプルな美というのは、低予算をしのぎ、高級感に対抗できるんだ、と改めて思ったよ。
わたしは、見慣れた中国ドラマのゴタゴタと溢れるような高級感から解放され、「陰陽師0」の日本的な美に、懐かしいような心地良さを感じていたよ。
何ていうか、、この日本的なるものは、溝口あたりから、途切れることなく脈打っていたんだな、とも思った。
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CGで花が立ち昇ってくるシーン。途中でやめときゃ最高に幻想的だったのに、漫画のように満開にしたのは、残念だと思った。