ここの地名は、アイヌ語で「コイトイ」。むかーし、役所の誰かさんがこれに当て字をした。
「恋問」って。

恋問の海は、寂しい灰色をしている。この海岸に立つと、何か、無常感に包まれていく。
昔の誰かさんは、この海岸線を思い浮かべて、儚さや移ろいの理りに思いを馳せたのだった。
誰かさんは辛い恋をしていた。
彼は、筆に墨を含ませ、「恋問」と書いた。ページをめくり、次の地名に目をやった。
「サツナイ」だ。
誰かさんは迷わず「幸震」の当て字を選んだ。「震」は古語で「ない」と読むらしい。*1
なあんて、バカな事を妄想していたら、ケーキが運ばれて来た。
ここ、恋問道の駅には、このケーキを食べるために来たんだ。
「あれ!めっちゃ美味しいよ!」
見た目の素朴さに、ちょっとガックシしてたけど、評判通りだった。
よくあるチーズクリームとは、全然違う。
チーズにカスタードクリームや生クリームを混ぜたものはよくある。
でも、これは、なんて言うか、、ミルクをギュッと濃縮したようなものをチーズに混ぜ込んである感じ。
「始めて食べる味だわ」
「うん、美味しい」
わたしの脳内をエンドルフィンが駆け巡り、ウキウキしながら屋上に登った。
物凄く風が強くて、何でもかんでも翻って、海の写真を撮ろうと、足を踏ん張ってもよろめく。なんだか大笑いしていた。
ふと、海の反対側を見ると、そこはソーラーパネルの海だった。
…奇っ怪。
北海道の荒野は、ほとんど、中国人に買い占められてしまってるんだ。。んでもって、ひたすらソーラーパネルを設置してるわぁ。
*1:「幸震」は、明治期に「幸福」と改名。「愛国駅」→「幸福駅」の切符で有名になった。