先日、わたしは 「金蘭良縁」という邦題に、妙に納得した。
原題は「金玉良縁」。
見た映画は西遊記2本。
「西遊記白骨夫人」2016年、ソイ・チェン監督。
出演、アーロン・クォック、ウィリアムフォン
続編
「西遊記女人国の戦い」2018年。監督、出演者は同じ。
「白骨夫人」は、コメディタッチで、なにせ楽しかった!
西風が吹いても倒れるような若い三蔵法師は、おっきな虎に追い回され、コロコロ転がり、這う這うの体で、洞窟に逃げ込んだ。
「おい、その布を引き抜いてくれ。」と声をかけてきたのは、孫悟空。
三蔵法師と悟空のドタバタな出会い!\( ˆoˆ )/
優しく清らかで…コミカルな三蔵と、めっぽう強い悟空という二人の関係は、有名な白骨夫人との対決を通して、少しずつ変化していく。
西遊記は、描き方にもよるけど、言ってみればロードムービーじゃない?
三蔵と悟空の関係性が上手く描かれていれば、映画はまぁ成功したようなもんじゃないかと思う。
2本とも、一番心に残ったのは、2人の関係を凝縮したようなラストシーンなんだ。
石像になった三蔵を縄でしっかり背中にくくり付け、悟空は旅を続ける…にっこり微笑んだ観音様が楊柳を振ったので、三蔵の指先から石の表皮が剥がれてきた。
「大丈夫だ!お師匠さまは、天竺まで行けばきっと生き返る!」と馬の上に鎮座する石像を指差した。
ごろん。
馬の上から石像が落っこちた…ついで、台座は石像の頭部にゴンっ。
どんだけありきたりでも、可笑しいものは可笑しい。笑った。
白骨夫人を見ていて、わたしはコンリーを思い出していた。まんまコンリーだった。
三蔵は、彼女の為に自分を犠牲にする。彼女の寂しげな横顔のショットはジョークを吹き飛ばす力があった。
わたしは、最後、涙ぐんで笑った。
「女人国の戦い」のラストシーン、
「あそこに見えるのはなんだろう、悟空?」と三蔵が指さした。
「〇〇山です」
「よし、行ってみよう!」
何故か、ふたりの夢とロマンが見えてくる…。いいんだわぁ。
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「女人国の戦い」に、壮大なETへのオマージュが…。
笑った。