去年くらいまでは、まだ、
許容範囲だった。

でも、もうダメだ。
お茶を飲んで、うたた寝、どころの騒ぎじゃない!
庭木が、わさわさ、わっさぁ、と成長しまくり!
梯子に登って、剪定した。
電動の剪定鋸は、なかなか無敵なんだけど、太い枝には、敵わない。
ゴシゴシ、ゴシゴシ、ゴシゴシとノコギリで切る。
気温は22度。滴り落ちる汗がサングラスに溜まる。
あぢい。。
次の日、
さっぱりとして、すっかり気持ちが良くなった木陰の下で、チョコミントラテを啜る。
葉っぱの隙間から青い空が見える。
いつの間にか、わたしは、寝てしまったようだ。
夢を見た。
「この薔薇の木と、藤の木を根本から切ってしまいたいのよ。」
わたしは、見知らぬ男の人に話している。
「わたしが、いなくなっても困らないようにね。あと、あそこの木も切る。そうすんと、草刈りがずっと楽になる。」
「あなたがいなくなった後のことを心配しているんですか?」と、男が聞く。
「そうね。でも、なるようになる、とも思う。」
振り返ると、男はホログラムのように透けて見える。
気がつくと、わたしの体もホログラムのようなのだ。
ホログラムじゃ、何の役にも立てない、と思い、わたしは歩いて、家に入ろうとした。
霧が出てきて、家の方角が分からない。
「家が見えないのよ」
「下を見てごらん」
男は微笑んでいる。
遥か下に、家が見える。わたしは空にいた。
「あの綿アメみたいな雲の上で昼寝がしたいな」
「大丈夫、その通りになるよ」
わたしは、ふわふわの雲に包まれて寝転がった。
気持ちが良かった。
甘いミントの香りが漂ってきて、
わたしは、目が覚めた。