スタートレック・ディスカバリー

ブライアン・フラー、アレックス・カーツマン原作、制作。2019年。

 

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いよいよ役者が揃ってきた、シーズン2❣️

 

シーズン1も楽しんだけど、怒濤の展開で、煽られっぱなしで、もうちっとのほほんしてよ、とおもった。

 

でもって、S2の1話、良かったあああああ!

 

ついに、クリストファー・パイク船長が出てきたし、スポックも出るらしい。

パイク役はアンソン・マウント。⬇️

 

 

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アンソンは「インヒューマンズ」の馬鹿げた役どころのせいで、何せ声を出せない役。あれ、劇画では何とも思わなくても、映像だと、腹たつよ…。(わかる?)

今回、彼が喋っているのを見て、一瞬、片腹痛いわ、的、思いがよぎる…。

 

 ジーン・ロッデンベリーの息子が脚本陣に加わったとか、ピカード艦長 もでるらしいとか、すごいねっ!

 

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左からマイケル、シルビア、ポール

 

わたしはシルビア役のちょっと太めの愉快な女の子が好き!(メアリー・ワイズマン)

マイケル役の人も悪くはないけど、きっと普段は明るい女性じゃないかな、と思うけど、演技している時の彼女って深刻で花がなくて、好かんのよぉ。ゴメン。

 

パイク船長の立派な顔と押し出しの良さが相まって、しるびあちゃんがとっちらかるシーンがある。

 

「あ、ここ、小指をもっちょっとこちらへ」シルビアが認証装置のパイク船長の手を触る。

「おうわあ!」

パイク船長が叫ぶのはもちろん、舞い上がっているシルビアを揶揄っているのだけど、やっぱり彼女のリアクションが可愛くて面白い!(どんだけ、やり尽くされた手法だろうと、面白いものは面白い)。

 

でもって、マイケルとスポックの間に一体、何があったというのか?

回想シーンの幼いスポックの瞳が、彼の母親に甘える少女のマイケルを見据えている。

 

  

やさしい本泥棒

ブライアン・パーシヴァル監督。マークース・ズーサック原作。 2013年アメリカ公開。

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題名に魅かれて見ました。わたしは一時期、本が友達というような悲しい時期がありまして、そういう女の子の話かと思ったんですね。(インフルの治りかけで、ツタヤへ行けてまへん)。

 

全然違いました。

 

一言で言えば、「童話絵本を映画にした」ような映画です。 

 

第二次大戦が始まる直前から戦争末期までの、ドイツの少女の物語です。彼女は、田舎町の貧しい夫婦の里子になります。全ては幼い女の子の目線で語られていくので、戦争の胸をえぐるような悲劇や重さといったものからは免れています。

 

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主人公の少女リーゼルと親友のルディ少年 

 

そもそも、この映画の出自はしっちゃかめっちゃか、というか、原作はオーストラリアの作家(児童文学で賞をもらっている)、 マークース・ズーサックで、アメリカでヒットした『本泥棒』です。舞台はドイツで、『アンネの日記』のようにユダヤ人を匿う話が重要な骨子となっているらしい。(未読)。

 

それをアメリカが映画化。舞台はドイツの小さな町。監督はイギリス人。役者はドイツ、英国、カナダといった感じ。言葉も、少しドイツ語と英語でした。(意味わからん。何故、混ぜたん?)

 

で、このブライアン・パーシヴァル監督というのは、あの「ダウントン・アビー」のシーズン1、2、3を監督した人です。

 

彼は、何というか、自国の文化、歴史をキチンと踏まえた上の職業監督という感じで、 わたしはこうゆう人好きです。

 

で彼は、この難しい条件の映画をどう撮ったのかというと、(もう書いちゃったけど)、一片の絵本物語のように見せたんですねえ。

 

何というか、この映画は枠を、フレームを、えっと、額縁を、えっと、つまり、映像のフレームを意識させるんですよ。美しい挿絵のようなんです。

おまけにこの映画は(原作がそうなっているらしい)、死神のナレーションが入ります。その死神の声が、安心感を与えるというか、さあ、これからお話が始まるというようなワクワク感をもたらすし、絵本のページを開くようなんです。

 

曇り空の雪原を走る列車や車のシーンは、わたしには見慣れた景色なんですが、あまりにもミニマムにフレームの中に納まっていて美しく、心に残ります。

 

少女が暮らすドイツの田舎町の一角が、季節の変わり目を表したり、時間の経過を示すために映し出されますが、おウチの灯り、雪が降る様子、可愛らしくすっきりとフレームに納まっています。可愛いの。

 

少女も少年もすごく可愛らしいです。そして養父母役は、ジェフリー・ラッシュエミリー・ワトソンで固めています。

 

 この養父母はユダヤ人の青年を匿うことになります。

その青年と少女の交流がこの映画の骨子になります。彼は少女に教えます。

言葉は物を照らし形を与える、というような意味のことを。

(現実にはヒトラーに対し言葉で抵抗した人が処刑されたりもしたはず。)

 

それで、彼女は青年が瀕死の病気になった時に、本を盗んできて彼に読むんです。

それがこの映画の題名というわけです。

シェークスピアの国の監督ですから、言葉の豊穣という思いもかぶさっているかもしれません。

語弊があるかもしれませんが、わたしにとっては、見終わった後に残るのは、言葉の豊穣さに対する敬意だったかもしれません。

 

  

ハンガーゲーム

ゲイリー・ロス監督。 2012年。ジェニファー・ローレンス主演。

 

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 わたしは、ジェニファー・ローレンスを世界的な人気者にしたこの映画の感想を書くのを忘れていた。

ガチラノさんのブログレビューを読んで思い出したわけで。彼はこの映画の構成が薄っぺらい事を述べており、そうだろうなあ、と共感した。

ただ、ジェニファーはこの映画のとき髪を真っ黒に染めていて、それがガチラノさん言うところの「モブ顔」になってしまっている感は否めない。(まじで似合ってない。)

 

この映画もそうなのだが、「メイズ・ランナー」「ギヴァー記憶を注ぐ者」「ダイバージェント」といったこれらの映画はテーン向けの原作を持つ。(わたしは全部好き)。

 

思うに、これらのテーン向け原作というのは、何か鋭い社会性を持っているというより、個人的な少年や少女の物語、ファンタジーなのだと思う。

 

わたしはたぶん、少年少女や子供にがっつり心を掴まれたら、構成の弱さは気にならなくなるんだろう。彼等は往々にして映像の中で宝石だ。

 

 

この「ハンガーゲーム」も、少女が戦いの場で成長していく物語である。

ゆめゆめ「バトル・ロワイヤル」と比べてはいけない。わたしはバトロワは小説を読んだけど、恐ろしくて映画は見ていない…。が、これを期待して「ハンガーゲーム」を見たら、寝落ちが関の山だ。

ましてや、ジェニファーに何一つ惹かれなかった場合は悲劇だしょ。

バトロワの映画を見てないけど、小説は現実世界にリンクするリアリティがムンムンしていたし、社会を見据える何かがあったような記憶がかすかにある)。

つまり、全く違うのだ。

 

 ジェニファーは妹を落ち着かせた後、狩りに行く。この時の彼女が瑞々しくて印象に残っている。何か趣があるのだ。そうして彼女に引き込まれていく。

この映画の成功は彼女あってこそ。

 

ロス監督は構成的に収まりどころの悪いローマ帝国風の建造物は薄暗く映し出していて、いろいろ工夫している。

そしてジェニファーは全てを堂々とやり遂げた。たとえ滑稽な状況に置かれても。

 けれど、後続の監督は、笑止千万なローマ帝国風建物をガンガン映し出す。

 

まあ、でもわたしは大いに楽しんだけどね。

繋がりの悪さだけじゃなく、そもそも、ローマ帝国って多民族、多文化、多宗教をまとめ上げた、かなりすぐれた統治体系だったと習わなかったけ?コロッセウムとかの件があったにしても、なんつうか、短絡的に悪の象徴として持ってこられても笑い話だよなあ。

 

笑い話ではあっても、それを上回るほど、戦いにおける少女の成長というのは、画期的だったと思うし面白かったんだよねえ。

 強いて言えば、スターウォーズに近いと思う。

 

 「わたしを信じて」カットニスはピーターに言うのだ。

彼女の洞察力と度胸!だからこそ、彼女はここにいる。

 

妹を肩車している恋人に向ける彼女の笑顔。

 

「ハンガーゲーム」は1、2、3、4作。