っを、楽しもうと、いそいそ出かけた。あっと驚いたことに、祭日のアフタヌーンティーは予約制だった。
しょうがないので、コーヒーとケーキを注文した。
この店は、ホテルのラウンジにある。つまり、コーヒーの値段が高い。
まぁ、豆も高級なんだろうけど、多分、ホテルに雑多な人が入り込むのを阻止するための、値段なんだろうなぁ、、と思う。
ケーキは、とても凝っていて驚くほど美味しかった。
あっと驚いたことはまだある。
Rとわたしの2バージョン。
常日頃、わたしは細菌、バイ菌に注意を怠らない。
漬物やしぐれ煮のような保存食には、取り箸やトングを使え、手や口の中は菌がいっぱいだ、とうるさく言う。
ある日、わたしは、漬物のケースをひっくり返してしまった。
まだたくさん残っていた柴漬けは、無惨にテーブルの上に転がっている。
わたしは、柴漬けを手でササっとケースに戻した。
それを見ていたRは若干の皮肉を込めて、目を丸くした。
「ソレ、戻すんだ…」
ある日、ミートソースのパスタを食べた後、チーズケーキを出した。
コーヒーの用意をして、フォークを持っていくと、Rはすでにパスタのフォークでケーキを食べている。
ミートソース風味のケーキだ。
驚愕するわたしからコーヒーを受け取り、
Rは若干の羞恥を込めた、懐かしい甘ったれた笑みを浮かべた。