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「ベッドの前に、霜と見まちがう様な白月光が差し込んでいる。」 「頭を上げて山にかかる月を眺める。 うつむいて、あなたを思った。」 なぁんてことではなく、相柳の最期を見届けたわたしは、可哀想で可哀想で、 TVの前で、ぐちゃぐちゃになってハラハラと…
どうにも、違和感を持つことがある。 「映画やドラマを見ている時、我々は疑似体験をしている」って言葉に引っかかりを感じるんだ。 むしろ、この時「疑似体験」をしていると言えるのは、役者だと思う。 「シミュレーション、本物っぽさ、を、味わう」、こと…
友人たちは、仕事で成功したセレブ系なんだ。 わたしは、ね、10回以上、転職を繰り返した甲斐性なしョ。 いつも、粘り強い人を尊敬のまなこで見上げている。 先日は、彼女たちと、ランチの待ち合わせだった。 わたしは、デニムのワイドパンツをはいてった。 …
雪解けの水は、妙に透明だ。 近所の公園では、水たまりにまわりの景色が反射していた。 例年よりも、早いなぁ、と思う。 息子に、「immagetit」のさわりの部分を踊ってみせた。 「振付け、合ってる?」と聞くと、 息子は、「似ているような気もする」と言っ…
降る雪を眺めていると、頭が空っぽになる。 雪見酒と洒落込もう。 酒の肴は、薄く切ったローストビーフ。 塊肉に粗塩、ニンニク、香味野菜をまぶして、オーブンで焼いた簡単レシピだ。 ソースは、粒マスタードだけ。お酒によく合う。 わたしは、レモン酒を飲…
川面が凍りはじめると、冬本番である。熊たちは冬眠中だ。 今年は、妙に印象的な熊の事件があった。 住宅地の近くで、山菜取りをしていたところ、熊に襲われた、という事件だ。襲われたのは40代の夫婦で、妻は逃げて無事だったけど、夫は殺された。 これを聞…
古いマンガ絵を引っ張り出したり、変える気もなかったブログデザインを変更したりしました。 うんざりする場所に広告が表示されるので、あれこれ思案しながら、設定をいじっているうちに、興が乗ってきて、気がつけば、アイコンなども変更していました。 こ…
クリスマスの日に夢を見た。 月が輝いていた。 雲の上を色とりどりの光が転がって綺麗だなぁ、と思う。 よく見ると、転がる光は、サンタクロースとトナカイ達だった。 彼等は、お尻にダンボールの様な紙を敷いて、雲の上を滑って遊んでいる。 滑るたびに星屑…
「あたしのこと覚えてる?」爽やかな笑顔でp子は玄関先に立っていた。 「覚えてるよ、p子でしょ?よくここが分かったね?」 彼女は中学の同級生で、確か、三年生の時に引っ越したはずだ、と思っていると、矢継ぎ早に喋り出したので、「まぁ、お茶でもどう?…
むかし、わたしは、車に子供たちをのっけて、よく小旅行に出かけた。札幌ドームも見に行った。建物を見ることが好きなんだ。 今回、エスコンフィールドを見る車の旅では、気がつけば、どうやら、わたしは息子たちに連れられていた。 隔世の感にジタバタしな…
気がついたら8月だった。 咲くことのなかった夏椿は、今年、満開になったし、いつも元気だった桜の木は、枯れ始めている。 ここ数年、夏の気温が高くなっている。 薔薇は咲き誇った。
目の前を、Rは行ったり来たりしていた。 わたしの視線に気がついたのか、彼と目があった。 わたしは、彼を見つめたまま、目を逸らさなかった。 すると、 「どうして、僕を見詰めているの?」と、Rは目を輝かせているではないか。。 わたしは多分ぼんやりして…
某日 「そんな面倒な事はしない!」 友人たちは、みな力強く宣言した。 これは、《動画配信の無料体験を渡り歩く》か否か、友人たちに聞いた時のことだ。 歳を取ってからの「面倒だ」は、脳の衰えとほぼほぼ同義になる。 「面倒」の内訳は以下のようになる。…
彼女は、辛そうに身体を起こし、枕にもたれた。 「あの彼が見舞いに来たのよ」と、わたしに言う。 “あの彼“というのは、昔、彼女が愛した男だ。 彼女の夫も“あの彼“を知っていた。最後に、会わせてやろうとしたらしい。 「彼には、会いたくなかった。見られ…
2泊3日の東京。 東京に住む息子の案内で天王洲アイルへ行った。 運河沿いの建物からは、河に向かってテラス通路が張り出し、実に開放的だ。 眺めの良い高台を風が通り抜けていく。そこは喫煙スペースになっていた。こんな気持ちの良い喫煙場所は、何十年ぶり…
っを、楽しもうと、いそいそ出かけた。あっと驚いたことに、祭日のアフタヌーンティーは予約制だった。 しょうがないので、コーヒーとケーキを注文した。 この店は、ホテルのラウンジにある。つまり、コーヒーの値段が高い。 まぁ、豆も高級なんだろうけど、…
わたしは物語にワクワクする。 何故なのかなぁ? わたしの場合、人生経験は茫漠とした記憶の中に埋もれていく。 けれど、TVドラマのように、物語で語られる人生は、わたしの絡まった記憶のかけらに、方向と意味を与える。 この情感や感性の再生に、わたしは…
若い頃は、Tシャツと短パンで充分だった。小麦色に日焼けした肌は、全てを補ってくれた。 しかし、年寄りになったわたしは、服装に気を使う。 年寄りは油断をすると、汚くなるんだ。 とは言うものの、友人達とのランチの約束に遅れそうだし、曇天だし、ジー…
草刈りばっかしているよ。 菓子作り専用のカウンター。 分かる人には分かる、料理の台と菓子作りの台を分離したかった。 やっと手に入れたカウンターだ。 時間がまちまちな朝食用のカウンターとしても使えるはずだった。 「ちょっとちょっとぉ、カウンターの…
某月某日 洗い物や料理をするごとに、ネイルストーンが少しずつ消えていく…。 若い頃は、1日で剥がしたストーンを、年の功ではなく、面の皮が厚い、と言うべきか、数日もたそうとした。 風の強い日、スーパーから出ようとしたら、女子高生が二人飛び込んでき…
掃除をしていると、折り畳まれたパンフレットがヒラヒラと舞い落ちてきた。 転勤して行った息子の忘れ物だ。皺を伸ばし、額に入れた。 ピザ風パンを焼いた。 フルーツタルトはブルーベリーだけで作る羽目になった。 ケーキピックを飾っておく。 なぜだか、自…
高速道路で片道、2時間強の隣り町に遊びに行った。 びっくりするほど楽しかった。興奮度は、日常のわたしのテンションに反比例している。 常日頃、わたしは、☝️換気扇の前に腰掛け、タバコをモクモク吸い、コーヒーを呑む。 辺りは一面の雪だ。 気がつかない…
クリーム、バター、チョコ!好きなものはたっぷり使いたい。 たっぷりの練乳クリーム、絞り出し過ぎのマシュマロ、入れ過ぎのリンゴ。 バターとアンコのロールケーキ。4倍入れたチョコチップクッキー。 ……と書き始めたが、、 わたしはNHKクローズアップ現代…
正月の朝、雪景色をながめていたら、ネンマツくんがやって来た。 「いやいや、僕はショーガツですよ。」 ネンマツくんとショーガツくんは、ネンマツネンシ家の兄弟だ。 「これは失礼しました、ショーガツくん。今日は、おひとりですか?」 「えぇ、えぇ、ネ…
今年のツリーは、北欧の妖精と毛糸の玉。あったかそうなのよ。 3COINSで買ったオーナメント。 ☝️ほかほか豚肉のミルク煮 日本のPK戦はリアルタイムで見ない、と12年前、心に決めた。 でも、スペイン✖️モロッコのPK戦は痺れるほど面白かった。さっそく、…
むっちゃ軽症。 空がとても青かった。
「イケメンの岩渕さんから電話があったのよ、保険の事で。」 「うん」 息子と2人でラーメンを食べながら、わたしは、勢い込んでいた。 家族自動車保険の事は、息子だって当事者にちがいない。 わたしは、この保険トラブルで、むっちゃ、Rに腹を立てていたの…
「道教を理解すれば、中国文化が分かる」 これは魯迅のアフォリズムだと書いてある。 なるほど。。 神仙は、天上の城や、崑崙山や、桃源郷で暮らしている。もちろん、神仙は飛べなくちゃいけない。心が躍るほど、マンガチックである。 神仙絡みの中国ファン…
子育て中のブログを読みながら、つくづく思った。 子育て中の幸せや苦労は、皆、なんと似通っていることか。。 多分、似通るのは、、、「社会から隔絶され、室内で行うしかない数年にわたる子育て」という条件にあるのだと、わたしは思っている。 子育て時代…
料理には、3種類の塩を使ってるんだ。 薬味や調味料をたくさん使う中華には、意外なことに、まろやかで旨味のあるゲランドの塩が合う。パスタを茹でるときには、甘味のあるキリッとした塩が必要だ。和風料理にはシンプルな塩を使う。 もちろん、わたしの料理…