写真日記

某日

「そんな面倒な事はしない!」

友人たちは、みな力強く宣言した。

これは、《動画配信の無料体験を渡り歩く》か否か、友人たちに聞いた時のことだ。

歳を取ってからの「面倒だ」は、脳の衰えとほぼほぼ同義になる。

「面倒」の内訳は以下のようになる。

 

▷そもそもの無料体験登録を忘れ、

カレンダーに設置した登録解除のアラームを、訳がわからない、と思う。

パスワードを忘れ、なぜかメモにも機種にも保存されていなくて、パニクる。

数種のパスワードを試す内、ブロックが掛かり、呆然とする。◁

 

。。年寄りの「面倒だ」は、なかなかに複雑なのである。

 

某日

育児ブログが好きだ。

あちこち見ていると、夫の少ない育児時間に不満を持っている女たちは多い。

それで思い出すのは、昔、子育て中だった時のこと。

その頃、わたしの周りには、夫の育児時間に、おおよそ満足している人々と、不満だらけの人々が居た。

双方を比べると、夫の育児時間、内容にたいして差はなかった。

夫たちは、フルで働いているので、育児にかける時間にそう差は出ないのだ。

 

ならば何故、不満派と満足派に分かれるのか?

こっからは推測に過ぎないけど、

満足派の夫たちは、育児に積極的だ。育児意欲の高い夫と妻は、一緒に同じものを見ている。つまり子供を見ている。

不満派の夫たちは、育児を手伝うものの、消極的、またはやる気がない。

そうした夫たちが見ているのは、イライラと神経質な母猫の様になってしまった妻だ。

女は夫の失望に敏感だ。身軽な独身貴族のような夫は、妻にすれば、不公平で理不尽なのだ。彼女たちは、自分のひび割れた心に気付かぬまま、不満を引っくるめて、夫の育児時間のせいにする。