「ベッドの前に、霜と見まちがう様な白月光が差し込んでいる。」 「頭を上げて山にかかる月を眺める。 うつむいて、あなたを思った。」 なぁんてことではなく、相柳の最期を見届けたわたしは、可哀想で可哀想で、 TVの前で、ぐちゃぐちゃになってハラハラと…
どうにも、違和感を持つことがある。 「映画やドラマを見ている時、我々は疑似体験をしている」って言葉に引っかかりを感じるんだ。 むしろ、この時「疑似体験」をしていると言えるのは、役者だと思う。 「シミュレーション、本物っぽさ、を、味わう」、こと…
友人たちは、仕事で成功したセレブ系なんだ。 わたしは、ね、10回以上、転職を繰り返した甲斐性なしョ。 いつも、粘り強い人を尊敬のまなこで見上げている。 先日は、彼女たちと、ランチの待ち合わせだった。 わたしは、デニムのワイドパンツをはいてった。 …
あの頃、私たち、仲良し組は、まだ若くて、心も身体も弾んでいた。 さよなら、貴族の「遊び人」 当時、わたしたちは、こんな会話をしていた。 「ねえ、ねえ、あれ、見た?」 「うん、見た、見た。」 「どうしてさ、、男の人は、<君には幸せになって欲しい>…
雪解けの水は、妙に透明だ。 近所の公園では、水たまりにまわりの景色が反射していた。 例年よりも、早いなぁ、と思う。 息子に、「immagetit」のさわりの部分を踊ってみせた。 「振付け、合ってる?」と聞くと、 息子は、「似ているような気もする」と言っ…
相柳こと壇健次が「多芸賞」を取った、という話を読みながら、 わたしは、思った、、 相柳のペット、毛球。Youtubeにある番外編、毛球の最後には、 もうもう泣いたよ。 壇健次は、上手い役者だけど、 相柳は、演技賞を取れないだろうなぁ、取れるとしたら、…
「相柳」は山海経に出てくる妖怪。 前の「長相思」感想文で、わたしが「銀髪」と呼んでいた人。 演じたのは、壇健次(タン・ジェンツー)さん。 「司馬昭」や「曹丕」役をやっていた人だよなぁ、くらいの認識だったし、わたしは若様が好きだった。 ところが…
彼女は、誰を愛したのか? ヤンズー(小男→から変身がとけて、王族の姫) この物語は、一見、俯瞰の視点から語られているように見えて、実は、二つの視点を持つ。 前半は、小男の視点が中心、姫に戻ってからは、男たちの視点が中心となる。 つまり、彼女が誰…
もうね、ハマったんだ。 16話しかアップされてないけど。。 しょうがないから、あらすじを読んだ。 おおおおお面白いぃ! 「長相思」は李白の詩。 むかし、わたしは、李白のドキュメント風ドラマを見た覚えがあって、あの自由な詩仙は、なんと、中央(朝廷)…
降る雪を眺めていると、頭が空っぽになる。 雪見酒と洒落込もう。 酒の肴は、薄く切ったローストビーフ。 塊肉に粗塩、ニンニク、香味野菜をまぶして、オーブンで焼いた簡単レシピだ。 ソースは、粒マスタードだけ。お酒によく合う。 わたしは、レモン酒を飲…
川面が凍りはじめると、冬本番である。熊たちは冬眠中だ。 今年は、妙に印象的な熊の事件があった。 住宅地の近くで、山菜取りをしていたところ、熊に襲われた、という事件だ。襲われたのは40代の夫婦で、妻は逃げて無事だったけど、夫は殺された。 これを聞…
中国語の「桃花」には、「恋や情」の意味があるそうだ。ということなので、「玉面桃花 總相逢」を「イケメンはいつだって愛を得る」と、意訳してみた。 「玉面桃花」は、「人面桃花」の意味をひっくり返しただけじゃなく、嫌味もある題名で、ちょと笑ってし…
むかし、台所に棚を作った。頻繁に使うカップや小皿、ポットなどをたくさん並べた。とても楽しい雰囲気になったし、家族も思い思いに棚からカップを取り、紅茶やコーヒーを飲んでいた。 ある日、地震のニュースを聞いて怖くなったわたしは、棚から食器やポッ…
アストリッドの、静かな静かな職場に、ラファエルが、やって来た。高機能自閉症を抱えるアストリッドと、大天使と同じ名前を持つラファエルだ。 そういえば、大天使ラファエルは、旅人の庇護者でもある。この名前はある種のレトリック?それとも駄洒落かなぁ…
「前にもあった」と、思う。 Rはなんで「今夜は、夕飯いらないよ」の一言を、言い忘れるのか? わたしは、ひとりで食べる羽目になったアサリをフォークで掻き出しながら考えた。 きっと、明日になれば、「言いました」「聞いてません」の言い争いになる。 …
ものすごく雰囲気のある刑事ドラマだったよ。 シェトランド島の風景と音楽、そしてペレス警視。彼の存在は、何か美的なインスピレーションを、風景に与えていた。 シェトランド島の風景は、ファンタジーで馴染み深いスコットランドに似ている。 思うに、この…
夕飯を作りたくない時は、手抜きをする。 近頃の言い方をすれば、簡単レシピの出番である。 大きな器を買った時についてきたレシピ集を使うことにする。 メニューは、「鱈のアヒージョ、ニョッキのジェノベーゼ、サラダ」。30分もあれば出来上がる。 まず、…
古いマンガ絵を引っ張り出したり、変える気もなかったブログデザインを変更したりしました。 うんざりする場所に広告が表示されるので、あれこれ思案しながら、設定をいじっているうちに、興が乗ってきて、気がつけば、アイコンなども変更していました。 こ…
クリスマスの日に夢を見た。 月が輝いていた。 雲の上を色とりどりの光が転がって綺麗だなぁ、と思う。 よく見ると、転がる光は、サンタクロースとトナカイ達だった。 彼等は、お尻にダンボールの様な紙を敷いて、雲の上を滑って遊んでいる。 滑るたびに星屑…
「市民は誰も君主になれない、という意味で平等である」と、 フランスの哲学者マルセル・ゴーシェは言う。 面白い言葉だなぁ、と思う。 つまり、象徴的な君主の存在は、 例えば、首相の権力は、相対的な権力でしかないと知らしめすことだ。 わたしは昔、G7を…
昔に読んだ本に、こう書いてあった。 「天皇は半神半人である」と。 著者の意図とは違っただろうけど、わたしは、それを読んでものすごく皇室の人々に同情した。「彼等には、ほぼ人権がない」と思ったのだ。わたしなら、頭が変になると思った。 97.8年ご…
動画配信で見た。 とっても楽しんだよ。 まだ、学生の晴明が博雅と出会い、バディになるまでを描いている。 晴明のザンバラ髪には、「おぉ!」ってなった。 「おぉ」とは、綺麗でセクシーだ、というほどの意味である。 この「陰陽師」という日本発の物語は、…
「あたしのこと覚えてる?」爽やかな笑顔でp子は玄関先に立っていた。 「覚えてるよ、p子でしょ?よくここが分かったね?」 彼女は中学の同級生で、確か、三年生の時に引っ越したはずだ、と思っていると、矢継ぎ早に喋り出したので、「まぁ、お茶でもどう?…
もうもう、マンダロリアンにハマリまくった。 ベイビーヨーダこと、グローグー ☝️このグローグが!! 可愛くて可愛くて可愛くて、もうもう、どうしようもなく可愛いのよ! 余韻冷めやらず、、 わたしは、製作の舞台裏シリーズも、くまなく見た。 なんと、ロ…
「世界の始まりは、混沌だった。」_創世神話 「混沌(神)には、目鼻口耳がなかった。友人は混沌の体に、7つの穴を開けてやった。ところが回りを認識できるようになった混沌は、最後には死んでしまった」_荘子、山海経 このドラマは、こうした創世神話や…
むかし、わたしは、車に子供たちをのっけて、よく小旅行に出かけた。札幌ドームも見に行った。建物を見ることが好きなんだ。 今回、エスコンフィールドを見る車の旅では、気がつけば、どうやら、わたしは息子たちに連れられていた。 隔世の感にジタバタしな…
気がついたら8月だった。 咲くことのなかった夏椿は、今年、満開になったし、いつも元気だった桜の木は、枯れ始めている。 ここ数年、夏の気温が高くなっている。 薔薇は咲き誇った。
かなり……このドラマに耽溺した。 中国では、耽美的と言ったら、BLのことを指すけど、 このドラマの前編は、大袈裟に言えば、 谷崎潤一郎的な耽美主義で色どられているんだ。 左から、顔淡と応淵。 応淵は、高位の神仙、何万年もの間、仕事一筋の冷淡で厳格な…
目の前を、Rは行ったり来たりしていた。 わたしの視線に気がついたのか、彼と目があった。 わたしは、彼を見つめたまま、目を逸らさなかった。 すると、 「どうして、僕を見詰めているの?」と、Rは目を輝かせているではないか。。 わたしは多分ぼんやりして…
耳で聴くことって、衝撃だった。 いや、なにね、日本のアニメ「後宮の烏」を見たわけ。 わたしは、ずっと字幕ばっかでドラマを見ていて、つまり、会話は視覚で理解してた。 それが、日本アニメだから当然だけど、直接、耳で言葉を理解できるってのは、もっす…