キングダム戦国の七雄

燕、楚、韓、趙、魏、斉は、秦に滅ぼされた。 春秋戦国時代の終わりである。 ジン・ティエム監督、脚本。2019年製作。全7話。 この中国ドラマは「何故、秦だったのか?」と問う。 何故、覇者になり得たのか?という切り口をシンプルに分かりやすく、描いて…

誰も見ない

ちょうどお茶を飲み終わった時だった 「そうだ!裏に桃色の花が咲いてるよ。」Rは、発見者として得意げな顔をわたしに向けた。 そりゃそうだ、とわたしは思う。10年前からあすこにあって、毎年、可愛い花を咲かせる林檎の木だ。Rもそろそろ気がつくはずさ。 …

一杯のコーヒー

カウンターバーに友人と行った。 帰りがけ、コーヒーを頼んだら、コーヒーカップに入った醤油スープが出てきた。 恐る恐る、、何せ私たちはまだ若かった、女性のバーテンダーに間違えているのではないか、と言った。 彼女は、ことの次第を理解すると、慌てる…

みをつくし料理帖

「花小厨」を見たとき、しばらくの間、中華料理ばっか作ってた。さすがに飽きて打ち止めは、トンポーロウ風、豚の角煮だった。豚肉の下ごしらえをきちんとすれば、簡単に美味しい角煮が出来る。圧力鍋で15分である。いつなら豚の角煮には、マントウを作る。…

アレゴリーが好きな中国

「男は政治を志してなんぼだ」 ってなことが、人生の既定路線だったらどうする? そしてその既定に対抗する「なにもいらない。愛している」という女の情。 なにせ、「志と情」を対立軸とする物語が、多いんだわ、中国時代劇ドラマには。 まぁ。。この儒教的…

三千鴉の恋歌

「三千世界の カラスを殺し 主と朝寝(共寝)がしてみたい」 わーお…。 三千世界というのは、多元宇宙的とも言える仏教の宇宙観を表す言葉。 だから、三千世界は、朝早くからうるさい近所の鴉、ってことじゃなく、全ての宇宙から鴉を殺してしまいたい。。くら…

如懿伝

如懿(嫻妃)は、激怒した乾隆帝によって廃された皇后だった。 激怒された理由は不明なのだけど、諸説ある中で有名なのは、満洲人にとっては禁忌である断髪をしたんだ、というもの。 このドラマは、断髪するに至った如懿を描いた架空の物語! 如懿を演じたの…

山河令その2

「まじかぁぁぁっ!」 ゴンゴンゴンと拳を打ちつけたッ、、、なんて終わりかたも多い中国ドラマである。 「山河令」は、日本の配信会社の英断(たぶん?)で、番外編がついてたよ!感謝! ☝️複雑な生い立ちの温客行 わたしは、謎を撒き散らし、ゆったりとした…

大宋少年志

「大宋少年志」はわたしにすれば、タイムリーなドラマだった。 スパイ養成学校、第7寮の少年少女たち6人は、「民の為」に戦争を阻止しようと動き出す。 「民の為に戦争をしない」って理由には、「いいかげん、飽きるなぁ」と、アホな事を思っていたわたしは…

私だけのスーパースター

怒られたマー・スーチュンのふてぶてしい貌に、わたしはドキドキして、暗い地下道を前屈みで歩くダン、ルンの沈む足取りを、わたしは喜んだ。つまり、冒頭からの数シーンがめっちゃイイんだ。 このドラマの内容を正しく伝えるポスターはコレ。 地方から北京…

大奥(秘)物語

たぶん、この辺の時代は、まだまだ日本映画も面白かったはずだし、中国の宮廷劇と見比べるのも一興だと思った。 1967年、中島貞夫監督 藤純子(富司純子)、小川知子、佐久間良子、山田五十鈴、岸田今日子 面白かったよ! 3話構成のミニドラマシリーズを、オ…

お昼12時のシンデレラ

チャオ・リーインにハマって、手に入る彼女の作品を全部、見直したん。。ほへ。 きっかけは「お昼12時のシンデレラ」。 新人の美人女優☝️が海苔を貼り付けたような眉毛メイクで出演していた。 ドラマは、なんの変哲もないシンデレラストーリー。 だけど、こ…

山河令もBLだった

愉悦に震えたのは、、、「瑯琊榜」と「陳情令」だなぁ。 「山河令」はそうじゃない。 BLやブロマンスってのは、男性から見ると「男の友情」にしか見えないだろう、もので、これに初めて「愛」の味付けをしたのは、日本の古典少女マンガだ、と思う。 基本、性…

人生の趣き

わたしは20歳だった。 「knori、ケーキの作り方、教えて」とE子に頼まれた。 「本を見てその通りに作れば大丈夫だよ。」と答えると、 「難しくて、出来ない!」とE子は言うので、首をひねってしまう。 お菓子やパン作りは、簡単なのだ。道具さえ揃っていれ…

マリトッツォと噛み合わないふたり

やべー。もう11時だ。 「マリトッツォ、出来たよぉ。食べるぅ?」 Rは、背中を伸ばしながらやって来て「いまごろ?」と言った。 …そらまぁ、ブームは終わったけど、食べたくなったし。 でもRは「真夜中に食べて、太らないかな?」と心配している。 そういう…

7年目の真実

わたしは、発酵済みフランスパンにブシュブシュと霧吹きして、オーブンに入れようとしていた。ふと、、「過熱水蒸気」の表示に目がいった。 「え…。」 この機能って、霧吹きなしでフランスパン焼けるんじゃない? なぜ、オーブンを買った7年前に気づかなかっ…

春花秋月

このドラマの出だしはこうだ、ふわふわと丸くて、可愛くて、やわらかそうな女の子が、「永遠の愛を見つけたい」と言う。 「愛は、脳内の化学物質による錯覚よ」と、のたまったアメドラのこまっしゃくれた少女を思い出しながら、何となくダラけて見始めた。 …

ビーネンシュティッヒとダイエット

昔よく作っていた、ドイツのパン菓子ビーネンシュティッヒ。 卵やミルクを入れたパン生地の上に、フロランタンのネタを流し込んで焼き上げる。焼けたら半分にカットして、バタークリームをたっぷり挟む。 久しぶりにこれが食べたくなった。 どっちかってっと…

メア オブ イーストタウン

メア刑事は、太ったおばさんだ。 ワーク用のネルシャツを着た、男まさりで、ちょっとビッチな、疲れた女。 どちらかと言えば、 「うわぁ。嫌な女だなぁ、メア!」と思ったりもするけど、なんつーか、友達になれる、なんなら親友になれる、そんな感じの女なん…

ご飯だよぉ!

「R、どこ?」

巻いたお菓子

チーズを包み、丸く小さく焼いたプチフランスパン。 今回使ったチーズのせいなのか、ワインが進む。 美味しくなくて残っていたリンゴ2個。半生の砂糖漬けオレンジピールは消費期限切れ。 なので、ミックスジャムにした。 リンゴ、オレンジピール、レーズン…

やばい…

「誰か居るの?」ドタドタと踏み込んできたRが言った。 「へ?」 「忘れてた。」Rは今月末まで在宅だった。 わたしはすっかり寛いでドラマの世界にいた。 「誰と話してたの?」 「空耳じゃない?ドラマの音かも?」 「いぃぃぃや!話してた!」 …つまり、Rの…

慶余年 その3

ドラマを見ていると、登場人物の愚かしさに辟易することがある。 「慶余年」には、その手のストレスがない!登場人物たちは、頭が切れ、見ていて小気味よいんだ。 この特長は、脚本によるものなんだなぁ。 脚本家はワン・ジュエン。 わたしは、スン・ハオ監…

ドーナッツは劣化する

むっちゃ寒いね。 シェンケリは、スイスのドーナッツだよ。オールドファッションに似てる。 揚げたては、サクフワしてとても美味しい。 次の日の朝は、シェンケリに、マスカルポーネとラズベリージャムをつけて食べる。ドーナッツの劣化に気がつかないほど、…

甘党な彼

日曜日の昼下がり、 Sweet+++ tea timeさんのチーズパンケーキを作ってみた。 カッテージチーズ200gに、メープルシロップ大さじ1、塩ひとつまみを入れて混ぜる。 ときほぐした卵1個も入れてさらに混ぜてなめらかにする。 そこに、薄力粉を加えて混ぜる。硬さ…

慶余年32話まで その2

わたしはずっと待っている。 しかたなくて、ずっと待ってる。 ドラマ配信を待ってるのよ。 悶えて、あがいて、 …しょうがないから、ネタバレ読んじゃったよ(・・) 「因果」とか「縁」というものを、中国の時代劇ドラマは頻繁に取り上げる。 どうやら、中国に…

空があんまり青くて

冬のよく晴れた日だった。 車のフロントガラスからは、見慣れた電柱や街灯が見える。ガラスに笑顔の父と母が写って消えた。 当たり前な、見慣れた、この景色の中に彼らはもう居ない。 いや、まてよ。わたしだって、この風景の中から、ある日、きれいさっぱり…

正月も過ぎて

何十年も、食事を作り、パンを焼き、お菓子を作っていると、料理することが、ほとほと嫌になったりする。 そんな時は、外食をして、とびっきり美味しいものに当たるとめっけもんだ。わたしは、美味しかったレシピを再現したくなる癖があるのよ。 焼き上がっ…

EMMA.エマ

ジェイン・オースティンはやっぱり面白い。 2020年、オータム・デ・ワイルド監督、ジェイン・オースティン原作 アニャ・テイラー=ジョイ主演 むかし、オースティンを何作か読んだとき、『エマ』は、好きじゃなかった。 でも、この映画で、わたしは始めて、…

慶余年と中国ドラマに惹かれる理由

わたしの住む世界は小さい。年を取ったわたしの動きは狭まり、より小さくなった世界の中に居る。不思議なもので、そんなわたしは社会を理解した気でいる。 時々耳にする日本文化という言葉。けれど、その文化は多層的だろうと思う。 例えば、貧乏な階層の文…