窓際のスパイ

うっかり「ロンドンルール」の罠に落ちた「slow horses」は「slough house」送りとなる。みゃはは。

☝️左からリヴァーとキャサリン

つまり、

保身(ロンドンルール)に走る同僚の罠に落ちた、新人のリヴァーは、間抜け(slow horses)のレッテルを貼られ、MI-5の本部から泥沼ハウス(slough house)へ左遷された。

 

このロンドンルールは「自己防衛」って字幕なんだ。

始めのうちは、危険な仕事だし、そらそうだ、と思うんだけど、つまるところは、本作を貫く大いなる皮肉と諧謔なの。

MI-5の上司たちは、自分の利益を守るためなら、平気で部下を犠牲にする。MI-5本部の連中は、ロンドンルールに則り、保身に長けている。

一方、slow horsesn(間抜け)には、「状況を理解しないバカ」という意味もある。

泥沼ハウスへ左遷された「間抜け」たちは、善良で不器用なわけ。

この「本部と泥沼ハウス」という縮図は、皮肉っぽいカリカチュアなん。

 

なんつうかね、いかにもイギリス!って感じの皮肉と機知で逆転させたスパイコメディ物。

最高に面白かったよ!

 

ちなみに、〈リヴァー 慣用句〉でググると、SELL DOWN THE RIVERが出てくる。

裏切られる、見捨てられる、って意味。でも、英国で一般的なのかどうかは分からない。

 

「俺は、裏切られて泥沼ハウスに来たんだ。」と、リヴァーは愚痴った。

「あなたのご両親はリヴァーなんて名前をよく付けたわねぇ…?」と、キャサリンは答えた。

 

👇泥沼ハウスのボスは、実は凄腕のスパイ

☝️にゃんとゲイリー・オールドマン