正月の朝、雪景色をながめていたら、ネンマツくんがやって来た。
「いやいや、僕はショーガツですよ。」
ネンマツくんとショーガツくんは、ネンマツネンシ家の兄弟だ。
「これは失礼しました、ショーガツくん。今日は、おひとりですか?」
「えぇ、えぇ、ネンマツの奴は、元日になると、顔付きが、こう、、つきものが落ちたように清々しくなりましてねぇ。」
「ほぅ。」
「そのせいで、ネンマツは、ハラエド神主さんにすっかり気に入られてですね、三が日は、お祓いのアルバイトに行っております。」
「それはそれは、、さ、一献どうぞ。」