クリスマスの日に夢を見た。
月が輝いていた。
雲の上を色とりどりの光が転がって綺麗だなぁ、と思う。
よく見ると、転がる光は、サンタクロースとトナカイ達だった。
彼等は、お尻にダンボールの様な紙を敷いて、雲の上を滑って遊んでいる。
滑るたびに星屑を撒き散らした。
楽しそうだな、と思って見ていると、サンタクロースはコケて星屑の山に突っ込んだ。
サンタクロースのお尻は、赤剥けになっている。
わたしが笑っていると、トナカイ達もサンタクロースも雲間に隠れて見えなくなった。
雲の中から、ヒラヒラと紙切れが舞い落ちてくる。
それは、
サンタクロースとトナカイがお尻に敷いて遊んでいた紙だった。
一枚は、赤い絵で、もう一枚には、夜と雲のかけらがくっ付いていた。
わたしはそれを壁に飾った。
喜んで絵を眺めていると、
シャンシャンと賑やかなソリの鈴音が聞こえてきた。
そこで、目が覚めた。