ツンデレ王子のシンデレラ A Love So Beautiful

 ツンデレじゃない…とわたしは思った。

 

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 Netflix

原題「 致我们单纯的小美好」中国ドラマ、2017年。

胡一天(フ・イッティエン)

 

原題の意訳「あのシンプルで美しかったちっぽけな日々」

 

 主役の胡一天は、わたしがハマってた「マーベラス・ツインズ」の若様、こと花無缺。

 この「ツンデレ王子…」はポスターと邦題がダサくて、とてもじゃないがスルー。してた。

 ととところが!面白い!

胡一天が可愛いから贔屓で言ってんじゃないよ!マジで面白かった。

 

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胡一天の役は、ツンデレというよりは、頭の良い、理系の多少コミュ障−気味で、孤独な男子。

花より男子」なんかのツンデレとは一線を画している。当時、ガンガンに流行ったツンデレは、言ってみれば、不良少年的な乱暴なツンツンで、このドラマのキャラをツンデレというなら、実はツンデレのイメージは一新されているのだが、ドカーンと邦題で「ツンデレ王子」なんて持ってきちまって、誰でも二番煎じだと思うしょぉー!アホだ。
 本国でブレイクしたのに日本で人気がないのはそのせいだよ。

 

このドラマは、彼と幼稚園から大学まで一緒、家も同じマンションという幼なじみの女の子が、高校生のときに、「あなたをとっても愛してる、こんなに好きだよ、って言いたい!」そう思ったのが、始まり。  

 そうして、なんやかんやあった高校時代が過ぎ、大学時代が過ぎようとしたとき、なんやかんやあって、別れる。

字幕で−3年が過ぎ−2人は再会。

わたしは、実はこっからのパートが最高に面白かった!

 

研修医で彼女の住む町に戻ってきた。👇

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彼は、恋敵に嫉妬する形で、彼女と別れたものの、彼女のおかげで初めて、孤独じゃなくなった、いや、彼は孤独を苦にはしていないんだが、3年間、ポッカリ心に穴が開いていた。

そして彼女と再会した彼は、「彼女を取り戻す」と決意するわけだ。 

 そのなんやかやが強烈に面白い!

 

 ある夜、彼女の父親に飲まされて前後不覚になった彼が、彼女(シャオシー)に介抱されながら

「シャオシー?ほんとにシャオシー?」「ちゃんとここに居る?」と言った。

このシーンがわたしはほんと好きで、それまでまったく映し出されなかった彼の3年間の切なさが溢れ出してくるんだ。

 彼は何遍、彼女が会いに来る夢を見たんだろう…そう思うと、わたしは胸がしめつけられる。

 

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 婚約した2人が歩いてきます。

 そこに、高校時代の2人が重なっていく…。👇

(同じ役者です)

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この映像がすり替わるシーンがどんだけありきたりだろうと、イイものはイイ!

 青春時代はいつだって郷愁とともにある。

 

 

 このドラマは、ほぼ女の子の視点から撮られているが、最後に、彼の視点からの語りがはいっている。理系男子ぽく、クールに作戦を遂行していたり、とんでもないこと考えていたり、面白いんだ。

「自分は勝手な男だ。そんな男のそばにいて喜んでいるのは、ゲームのキャラか大バカだけだ。俺はその大バカを取り戻せて幸せだ。あの日々に戻れる。」

そして高校時代の回想シーンへと繋がり、しみじみ彼の愛に泣けます。

 

エピ1を見たら、大人パートを見始めても問題ないと思う。

ほんとに面白かった。 

 そして、胡一天がめためた可愛い。

マジでほんとにほんとに可愛いんだよ!