ツンデレじゃない…とわたしは思った。
原題「 致我们单纯的小美好」中国ドラマ、2017年。
胡一天(フ・イッティエン)
原題の意訳「あのシンプルで美しかったちっぽけな日々」
主役の胡一天は、わたしがハマってた「マーベラス・ツインズ」の若様、こと花無缺。
この「ツンデレ王子…」はポスターと邦題がダサくて、とてもじゃないがスルー。してた。
ととところが!面白い!
胡一天が可愛いから贔屓で言ってんじゃないよ!マジで面白かった。
胡一天の役は、ツンデレというよりは、頭の良い、理系の多少コミュ障−気味で、孤独な男子。
「花より男子」なんかのツンデレとは一線を画している。当時、ガンガンに流行ったツンデレは、言ってみれば、不良少年的な乱暴なツンツンで、このドラマのキャラをツンデレというなら、実はツンデレのイメージは一新されているのだが、ドカーンと邦題で「ツンデレ王子」なんて持ってきちまって、誰でも二番煎じだと思うしょぉー!アホだ。
本国でブレイクしたのに日本で人気がないのはそのせいだよ。
このドラマは、彼と幼稚園から大学まで一緒、家も同じマンションという幼なじみの女の子が、高校生のときに、「あなたをとっても愛してる、こんなに好きだよ、って言いたい!」そう思ったのが、始まり。
そうして、なんやかんやあった高校時代が過ぎ、大学時代が過ぎようとしたとき、なんやかんやあって、別れる。
字幕で−3年が過ぎ−2人は再会。
わたしは、実はこっからのパートが最高に面白かった!
研修医で彼女の住む町に戻ってきた。👇
彼は、恋敵に嫉妬する形で、彼女と別れたものの、彼女のおかげで初めて、孤独じゃなくなった、いや、彼は孤独を苦にはしていないんだが、3年間、ポッカリ心に穴が開いていた。
そして彼女と再会した彼は、「彼女を取り戻す」と決意するわけだ。
そのなんやかやが強烈に面白い!
ある夜、彼女の父親に飲まされて前後不覚になった彼が、彼女(シャオシー)に介抱されながら
「シャオシー?ほんとにシャオシー?」「ちゃんとここに居る?」と言った。
このシーンがわたしはほんと好きで、それまでまったく映し出されなかった彼の3年間の切なさが溢れ出してくるんだ。
彼は何遍、彼女が会いに来る夢を見たんだろう…そう思うと、わたしは胸がしめつけられる。
婚約した2人が歩いてきます。
そこに、高校時代の2人が重なっていく…。👇
(同じ役者です)
この映像がすり替わるシーンがどんだけありきたりだろうと、イイものはイイ!
青春時代はいつだって郷愁とともにある。
このドラマは、ほぼ女の子の視点から撮られているが、最後に、彼の視点からの語りがはいっている。理系男子ぽく、クールに作戦を遂行していたり、とんでもないこと考えていたり、面白いんだ。
「自分は勝手な男だ。そんな男のそばにいて喜んでいるのは、ゲームのキャラか大バカだけだ。俺はその大バカを取り戻せて幸せだ。あの日々に戻れる。」
そして高校時代の回想シーンへと繋がり、しみじみ彼の愛に泣けます。
エピ1を見たら、大人パートを見始めても問題ないと思う。
ほんとに面白かった。
そして、胡一天がめためた可愛い。
マジでほんとにほんとに可愛いんだよ!