「2001年宇宙の旅」は私にとっての金字塔です。
なぬぅ?ハードコアSFの金字塔って言いたいのかぁ?
ちゃいます。ほんとに私の心の中で黄金色に輝いて突っ立っております。
好きが高じて、キューブリックさんも好きになりました。(↑上のおっさん)。
あらすじ
月に人が住むようになった時代。月のクレーターの地中からの謎の石碑が発掘され、宇宙評議会のフロイド博士が調査に向かう。それから18カ月後、最新型人工知能「HAL(ハル)9000型コンピュータ」を搭載した宇宙船ディスカバリー号は、デビッド・ボウマン船長、フランク・プールら5人のクルーを乗せて木星探査に向けて航行していた。しかし、その途上でHALが探査計画に対して疑問を抱いていることを打ち明ける。ボウマンとプールはHALの不調を疑い、いざというときはHALの回路を切断することを決めるが、それを知ったHALは反乱を起こす。映画・com
CGの無い時代によくぞあんな凄い映像を撮ったものです。そして、映画は、説明的なものを省いてありますので、 ミステリアス過ぎるストーリーなわけです。もう解釈はどうぞお好きに、です。
映画公開の後に、アーサー・C・クラークが、彼だけの見解に基づいて本を出しましたが 、私にとっては、興ざめ。
もうもうこの映画は私にとって、大事な大事な…ま、金字塔?
っではありますが、今ここに「スタートレック」と「2001年宇宙の旅」を出されて、「どっちの映画見る?」と聞かれたら、「スタートレック」。
んでもって、CGの個所をコマ送りにしながら細部まで画面に見入ります。(好きなんです!)
キューブリックは、いろんな映画を撮りました。「ロリータ」まで撮ってる。
で、彼の興味の中には、「A.I(機械生命体)と人との関係性」、「(出会うであろう)高次元の存在」があったと想像しています。
キューブリックが亡くなった後、スピルバーグが、映画「A.I」を引き受けて作りました。
(たぶん、キューブリックの構想に入っていたと思うんだけど)、ラストの高次元の生命体は機械生命体でした。いやあ、面白い。
「アイズ・ワイド・シャット」や「バリー・リンドン」での女性の描き方は独特。
「アイズ…」では、妻に罪を告白し、打ちひしがれて怯えている夫に向かって妻が言う、「ファックしましょ」。
「バリー…」では夫も息子も、妻(母)を金のなる木くらいにしか思っていなくて、彼女の諦めたような達観したかのような顔が印象的で。
キューブリックは面白い撮り方するなあ、と。女を。
つまり、「2001年…」の最後で船長は高次元の存在と出会うんですが、その高次元の存在って彼が撮る女たちにどこか重なるんですよ。
包容力みたいなもの、かもしれない。
キューブリックはロマンチストだったのかなあ。