三国志 Secret of Three Kingdoms

花火を見て帰ってきた。 

 華やかな花火に混じって、味わい深かったり可憐な花火があった。とても心に残った。

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 2018年中国ドラマ

原作は、馬伯庸の小説「三國機密之潛龍在淵」。

途中までしか見られてないので、物語はこれからってところなんだけど、面白い。

作者は、司馬懿と一緒に育った劉平という架空の人物を設定することでやりたいことをやろうとしている感じ。

有名な司馬懿曹操郭嘉以外は、サブキャラをメインに裏の物語、、というか確固としたオルタナティブなお話を作り上げようとしている感じがある。

ブロマンスや美しい役者たちといった彩りもあるけど、なんていうか結構しっかりした物語。

 

実は書いておこうと思ったのは、物語じゃなくて、エンディン曲の「少年志」。

 字幕の歌詞を見た限りで、大雑把に言うと、「乱世に生きる少年たちの志の有り様みたいなものを歌っている」。

なにせ中国の歌詞は、多義的な要素が強い。第一に漢字が多義的。

この歌も如何様にも解釈可能だと思う。

そそ、中国語って、1600くらい音があるって聞いたよ。日本語って80くらい?なんか、中国ってなんか、なんかスゲー……

 

歌は、中島みゆきに雰囲気が似ている。比べると「少年志」の方が洗練されているかも、とか思いながら、格別、興味が湧いたわけじゃない。

 

が、しかし、17話目のお話だ。

趙彦という16、7歳の文官がメインのお話。このドラマの主人公は18歳という設定なので、ホントは、少年たちの物語なんですねぇ。

 

でもって 趙彦という天才官僚というべきな少年は、彼が愛したお妃様のお願いを聞いて、主人公の秘密を、、優秀すぎるが故に、暴いちゃうんです。

そして彼は、信念ゆえに、死んでいくわけです。

格別のこともなくドラマを見終わり、エンディング曲を耳にしていたわたしは、突然、万感胸に迫って…落涙。

 

歌詞と映像がフラッシュバックする。

遠い昔、少年たちは、志しを守り命を散らしていった。

そんな哀しい唄を想う。

 

 

少年志 (《三國機密之潛龍在淵》主題曲暨片尾曲)

少年志 (《三國機密之潛龍在淵》主題曲暨片尾曲)

  • 王嘯坤
  • マンドポップ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 (字幕歌詞)

燗酒の火には まだ温もりが 

忘れ難き この遺恨 

誘うような 灯火の光 

揺蕩う魂を 夢に見る

 

真実を暴く 異郷の月光 

物寂しき 誰かの目元 

彷徨い歩く 風の中 地を這った この歳月

 

歴史に 名を刻まん 名も無き者の 夢の跡 

余生は乱世から離れ 悲しき歌が 響き渡る

 

変わらぬ 少年の大志 乱世では 誰もが赤子 

余生は 太平を願う 人の世に 生きるのみ