「メイズ・ランナー最後」の迷宮に文句を言う

 「メイズ・ランナー1」は素晴らしい!であるからして三部作の最後も見ました。

 

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 多分、この映画の問題は、WCKDという組織が「人体実験」をやっている!と声高に言えなかった…からだとわたしはおもうの。

 

「メイズランナーの2」の感想で「これ、トンデモ系」だって書いたけど、今では、わたくしは、下調べ(ネットあさり)もするようになり、そうすんと、確かに、生理学かなにかのデータとして「免疫が活性化すると、不安や恐怖が亢進される」ってのがありました。

 

しかしとは言え、三部作を見終わって、依然としてなんだこのふざけた設定はぁ、と思うのは、

 

WCKDは、人類を絶滅寸前に追い込んでいるフレアウイルス、の、抗体を持つ少年たちの血液から血清を作りたい。

だから、少年たちを何年間も迷路に閉じ込めました。

 

ってさ、ふんふん、なんてステキなプロット!って思うか、ふつう…。

 

 まあ、少年たちを迷路に閉じ込めて怖い思いをさせて、脳のデータを取っていた、つうのは決してトンデモ系とは言えないのね。それは分かりました。

 

しかし原作を読んでないからかもですが、きちんともっともらしい説明を映画の中に入れるべきだ、とわたしは強くおもいます。

 

おまけにねえ、記憶まで奪って、迷路に隔離するってのは、もう、犯罪です。

だからWCKDと対立して行くのだけど、そこの人権冒涜とか、犯罪すね、とかゆうところもほとんど描かれていなくて、観客の推理にゆだねる、ってのはどうなのよ?

 

 この映画が、B級にならずにスレスレでとどまっているのは、ひとえに、映像の力だと思われます。

 

 この監督の映像が好きです。(もしかしたら、わたしのVFX好きのせいかもね)

そして相変わらず、基地が楽しそうで魅力的。(絶対楽しんで作ってるわ)

あと、役者さんを撮るのが上手い監督なんじゃないかなあ…とおもいます。

アップになったキャラの気持ちがよく伝わるし。

 

最後の方のトーマスくんはとてもかわいい顔してた。

 

…わたし、SF、愛してるから。