ニコール・ホロフセナー監督。2018年。出演、ベン・メンデルソーン
画面を止めて確認した。
あ。やっぱり映画なのか。TVドラマかと思った。
この監督は、小説を見せていくように、ストーリーを紡いで映画を撮った。
ただ、ラストだけは、何を思ったのか、亀の水槽が美しくて、それを見つめる男のショットも印象的だった。
主題はともかく役者の熱演はともかく、このまま忘れてしまう、安い映画のはずだったんだけど、めっちゃ強烈なある感想を抱いたのでそれを書かずにはいられない…。
あらすじ
50代半ばで仕事も妻も捨て、新しい人生を歩み始めたアンドレス。だが、バラバラになった人生を立て直したい男の幸せ探しの道のりは、山あり谷ありの連続だった
50代半ばで離婚した男と、その元妻。
この離婚した男は、デートをして、数人の女と寝る。
でっ。(・ ・)ね、
人は、年をとると、若い時とスタイルはあまり変わらなくても、何が違うって、皮膚がまるっきり違ってくる。
真珠色の光は肌から失われて、瑞々しさも、ピッカピーカなハリも、緩んでくる。
この映画では、そういう二人がベッドにいるわけ。
数千年分のショック!をおいらは受けた…。
しかし、あのですね、よく思い直してみると、
例えば、わたしは19才のRを知っている。彼も19才のわたしを知っている。
ピッカピカの一年生の時の記憶がある。
その記憶は、優しさなのかな、と思う。
あなたの手が触れ、わたしの手が触れる。
視線に記憶が落ち、記憶が見つめる。
つう、部分なしにぃ、映画の男女は、一から始めるわけ!
これは大変だな、と…。
わたしは(Rが死んだら)、一人がいいな。友人もいるし。
それで十分だな。