ジョン・カーニー監督、脚本、製作。2016年、アイルランドの音楽映画。
「彼女の瞳を見ていると泣きたくなるんだ」って言うんです…。くぅ…15才の青春です。
これにノレない人はダメな映画かもしれません。けれど、そうじゃない人なら最高に楽しめます!感激します!(保証してもいいよっ!)
ダブリン、1985年のことです、コナー少年はバンドを作ることにします。憧れの女の子、メンターである兄、両親の不仲、高校生活、それらを織り交ぜながら、彼と仲間たちのバンド活動が始まります。
80年代の音楽シーン満載です。オマージュもいっぱい。イギリス映画の冷たさ、冷静さの様なものがありません、何か、体温があります。この監督のタッチがすきですけど、上手く言えません。
ともかく、少年たちのバンド、「シング・ストリート」の演奏に感動しまくりです、おまけに、気のせいか、だんだん上手くなっていってるような気がするんです。そして、コナーの作る歌詞がイイ!友人と2人で曲を作っていくシーンは垂涎モノ!(羨ましくて。だってわたしは曲なんて作れないしね)。
わたしは音楽って全く知らないんですよね、でも、もう音楽で胸を熱くしているわけです。それはこの映画が持つもう一つの側面も関係しているんじゃないかなあ、と思います。
高校生の頃って、始めて大人の世界へのドアが見えだす時じゃないですか?
憧憬と不安…。まあ、様々でしょうが。コナーたちはまさにそのただ中にいるわけです。コナーは「俺たちの音楽は未来派だ」というんですが、彼らの音楽は、こう、未来に対する憧れや元気の良さがあるんです。
だから、この時期に対するノスタルジーがなかったり、クールだったりして、劇中音楽を冷静に聞ける人の評価つうものを聞いてみたいな。たぶん、低い?かなあ…。
下のYouTube、彼らはMVを自前で撮っています。曲の途中で、手をパンパンって叩くんだけど、わたしは、これ、なつかしーぃ。 やったもの、こういうの。
映画『シング・ストリート 未来へのうた』特別映像「A Beautiful Sea」
彼らの歌です。⬇︎
コナーは憧れの彼女から「悲しみの中の幸せ」だったかな、そんなことを言われて悩んでると、お兄さんが、それの答えはこれだ、つって聞かせたのが、キュアーの曲。でも探したけどなくて、でもとりあえず、キュア貼っときます。
彼らが一番はじめに作った曲はデュラン・デュラン風だと言うので、貼っときます。
カーニー監督はミュージシャンから監督になった人で、「 ダブリンの街角で」「はじまりのうた」の監督です。
出演の少年たちも演技経験がなかったり、映画出演がはじめてだったり。それでも不自然さがないのは、監督がこう、少年たちの会話を撮っているから、だと思うんだけど…。わたしは好きな感じです。