ドレイク・ドレマス監督、脚本。 2011年。
アントン・イェルチン、フェリシティ・ジョーンズ、ジェニファー・ローレンス。
フェリシティとアントン。
この映画は…ちょっと変わっている。
二人の青春のきらめきや苦さの断片を並べて物語にしてある。
あらすじ
ロサンゼルスの大学に留学していたイギリス人のアンナはそこでジェイコブと恋に落ちる。しかし、アンナはビザの期限が過ぎても帰国しなかったために強制送還されてしまい、2人は遠距離恋愛をすることになる。距離と時差に阻まれた2人の気持ちは揺らぎ始め…。wiki
わたし…あぁ、こんな風にケンカしたなぁ。
…こんな顔は覚えがあるなあ、彼女が見つめている電車の座席には、きのう、彼が座っていたのだ。
しかし、アントンとフェリシティがどんなに即興的にリアルに演じても、過去を演じている。それはたぶん監督の視線だ。
ラスト、抱き合う二人の脳裏に去来するのは相手の愛しかった顔である。
すでにそれは思い出になっていた。
フェリシティにパワーが残っていれば、二人はたぶん持ち直す事ができるだろう。
けれど、ウィスキーを美味しいと感じなかったフェリシティにそのパワーは残っていない。
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22、3歳が主役の恋愛映画だというのに、年寄り向けみたいな映画だったよ…。
言ってしまえば、もう青春が過去になった者しか、この映画は味わえない。