マルティナの住む街、Primosu

ダニエル・サンチェス・アレバロ監督、脚本。 2011年。amazonビデオ。

 キム・グティエレス

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 フリアン、ディエゴ、ミゲルのいとこ三銃士!

 

 花婿ディエゴは、結婚式の列席者に向かって説明する。

…花嫁に逃げられた、と。

ディエゴはちょっと泣きそう。

 

「あはは」\( ˆoˆ )/思わず、声を出して笑っていたわたし。

 

…だって、コメディですよ、って宣言するような絶妙な泣き顔をするんだもの!

ま、つまり、わたしのツボの中のツボなめっちゃ好きなコメディ!!

 

いとこ三人を表現する脚本がとても豊かで、無駄な描写はないし、小気味好くお話しは進む!トントン❣️

 

あらすじ 

 結婚式当日、花嫁に逃げられたディエゴ(キム・グティエレス)は、いとこのフリアン(ラウル・アレバロ)、ミゲル(アドリアン・ラストラ)とともに、青春時代に素敵な夏の思い出を作った懐かしの村を訪れる。move walker

 

ティーンエージャーの頃ディエゴの恋人だった、マルティナ。

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彼ら…おバカいとこ三銃士は、10年前までは、頻繁に避暑地の別荘で遊んだ。

それは、マルティナが住む街であり、ディエゴにとっては童貞喪失の相手でもあった。

 

いとこ三銃士はその街へ向かう。 

 

 

 避暑地でくつろぐ三人。

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三人は、それぞれに何かしらの問題を抱えている。

ディエゴは優柔不断、花嫁逃亡、フリアンは娼婦にほだされて結婚し、利用されて捨てられている。

ミゲルは戦争神経症みたいなPTSDを抱え、おまけに恋人の看護婦が超過保護。

 

屈託がなく輝いている避暑地、その風景のきらめきは、少年時代の彼らの伸びやかさの象徴だ。

そこで彼らは、10年前の知り合いたちと出会い、その関係の中で彼らの縛られた心はほどけ、再出発をすることになるのだ。

 

 

この映画を見ていると、体の中の澱がすっと洗い流されるような感じがある。

 

バッチという落ちぶれたビデオ店のオヤジさんがいて、彼は会話に映画の題名がバンバン出てくる。

なんていうか、彼と彼の娘の映画の当てっこをみていると、この監督は映画がすきなんだなぁ…としみじみ思うのである。

そういう、初心に帰る…というか、曇りのない心に帰る…というか、そういうある種の癒しがある映画だと思う。

 

 

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 左にバッチとセクシーなバッチの娘クララ。