5月の雪

「花はイジメなくちゃだめよ!」 と彼女は言った。

 

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ワンサカ咲いているバラと、しょぼしょぼのシャクヤクの蕾。アリにやられて。 

 

 

わたしはたぶん植物を育てるのが上手じゃない。彼女のペチュニアを見た時に確信した。

「どうしてこんなに花盛りなの?」と聞いたところ、私の花たちを見に来て、私の話を聞いて、彼女が言った言葉が、冒頭の言葉だ…。

私は、花を構いすぎるって。

 

 …わからん。意味わからない。やっぱ、本をもう一冊買おう!(๑・̑◡・̑๑)

 

上のバラは、4月末に植えた。「とても強健」という説明書きに惹かれて買った。

そして、シベリアザクラの苗も買った。シベリアって言うくらいだから、寒さに強いしょ?!

 

5月に入ると、バラはヨチヨチとした葉っぱをだした。桜は、なんと小ちゃい赤い蕾をつけた。

なのに雪の予報。

 

可哀想なので、バラはアーチに沿ってビニールを張って、覆った。

桜は、背が高いのでどうしたもんかと思いながらわたしは震えている。つまり、寒い。

ふと振り返ると、バラを覆うのに使っった三脚が。

わたしは、桜の上に三脚を立て、三脚ごとビニールで覆った。

やったね!これで寒くないしょ?と二人に(桜とバラに)話しかけて、ハッとした。

 

「これが、構いすぎる、ってこと?」

 

…実際、5月の雪はやさしくて、大した積もりもしなかったし、すぐに解けて、たぶん、ビニールの覆いは必要がなかった。