断じてロマンス…ではない。
「恋人までの距離」の可愛らしかった二人は、堂々とした中年体型の二人となった…。
必要あったんかぁ?ジュリーは太っているし、イーサンは筋肉を落としている…。
さすが役者なので写真ではきまっているけど、違うから。
この映画は、ほぼ、二人の会話劇。それも喧嘩。そして、中年体型!
わたしはイーサンが好きだから、面白くみたけどね。ダメな人はまったくダメだと思うよ。
ネタバレ注意!
リチャード・リンクレイター監督、リンクレイター&イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー共同脚本。2013年。
「ビフォア・サンライズ恋人までの距離」1995年、「ビフォア・サンセット」2004年の続編にあたる。
やっぱ、イーサンっていい男だなぁ。…ちょっと怖いけどね。
この二人がガンガン言い合いをするんだ。彼女、怯まないんだ。が、感じ良くない…イーサンの演技に負けてるのかもしれない。
夏休みが終わり、 イーサンは息子を前妻の元へ返す。
現妻のジュリーはキャリアアップについて悩んでいる。
息子に対する イーサンの罪悪感、後悔はジュリーを苛むし、彼女のキャリアアップを彼は喜んでやれない。
こうした2人の状況の変化は日常のリズムを壊し、二人の関係はギクシャクしている。
口論の原因はそうしたことである。
彼女のサマードレスの肩紐がはずれ、白い乳房があらわになった。
唯一、ジュリーが魅力的だったシーンだ。
息子から電話がかかってくる。そして口論は佳境に入った。
「もう、愛してないわ」ジュリーは部屋を出ていった。
イーサンは、川べりのカフェにいたジュリーを見つけた。
彼は一体どうするのか?
彼は、彼女を口説いた、つまり昔みたいにくどいた。愛の魔法だ。
「君を愛している。俺たちは愛し合っているだろ?」
そうなんである。二人にはその愛情の空間だけはまだ残っているのかもしれない。
そしてまちがいなく、その空間を二人は共有出来るのだ。幻かもしれなくても。