エスプリの効いたフランス風コメディ、かな?
ネタバレ注意

この映画、とっても可笑しい。
お話は、フランシス(グザヴィエ・ドラン)とマリー(モニカ・ショクリ)という姉弟のような親友同士が、ニコラという中性的な男性と出会い、恋の鞘当てを演じるというもの。
二人がニコラに惹かれていく様子や恋のゲームは、エスプリが効いたウイットのある映像で表現される!(思わず、クスクスする)。
そしてニコラのパーティーで、踊るニコラ(それも母親と)を真剣に見つめる二人の恋に落ちゃった顔が面白いのだけど、そこで、えーと、ほら、クラブなどで真っ暗になったり明るくなったりするぱちぱちする照明、があるでしょ?あれ風に画面がなるのよ。
二人はその時、ダビデ像と、(星があったので)ジャン・コクトーの絵に違いないと思うんだけど、それをニコラに重ねるわけ。フラッシュバックのように。
ええ、これはもう『恐るべき子供たち』でしょ?ジャン・コクトーの小説の。
萩尾望都さんで漫画化されたものも小説も読んでるけどほとんど覚えていない。
(うわーん…頭の悪さを嘆いて泣き伏す。)
(間違ってる可能性大だけど)、小説はつまり、大人になりたくない子供たちが社会に背を向けて自分たちの世界に閉じこもり遊戯に耽る。最後はギリシャ悲劇といもの(だった、と)。
でもって、ニコラは小説のダルジュロスとして、もうもう二人の前に降臨するわけ!
(マシュマロが彼に降るんだよ。)
3人が一緒に遊ぶシーンは、美しく停滞感が漂う。 (ニコラはどっちにも転ばない。)
けれど、二人は行動を起こす!そうしてあえなくフラれるのだけど、その時のせりふがふるってる!面白い!
一年後、ニコラに会った二人は、近寄ってきたニコラを慟哭にも似たうめき声で追い払う。
二人が雨の中歩いて行く後ろ姿は、堂々とコクトーに決別し、自分たちは居心地のいい世界に閉じこもったりしない!前へ進むんだ!と言っているような気がしてわたしは見ていた。(まず、妄想)
しかし…ラスト、二人はまたぞろイケメンに引っ張られて行く、という…。
わたし、この映画もうもうめちゃめちゃ好きだわぁ。