心に穴があく

「接吻」っていう日本映画がある。小池栄子が主演していた。

 

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 ボソボソと日常の家事をこなしていた彼女が、ふとTVに釘付けになる。

連続殺人犯であるトヨエツが連行されて行くところが写し出されていた。

 

あぁ、やばいなぁ…とわたしは思う。彼女はその瞬間、サイコパスに惚れるんだ。

そういう映画なんだけど、出来事の断片が煌めいているような映画だった。

 

つまり、これら1連のカット割りによって、小池栄子がトヨエツを見つめるショットが、幾千の闇を物語るわけよ。 

カット割りが意味を生む、ってのは、映画の醍醐味だよなぁ、とか思う。

 

でもさ、中国映画TVドラマを見てると、醍醐味?カット割り?そんな事はどうでもいい!って、なるのよねぇ。

 

 

 「初恋のきた道」むかしハマって、チャン・ツィイーやイーモウ監督の作品を探した。

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何ていうか、中国映画TVドラマって、日本映画や韓国映画と別次元にある、って感じるんだ。何なんだろうな…。

そしてそれにハマるんだ。

鷹揚でデカイ…!

商業主義的な汚染が少ない、とか、権威主義的なものが品性を保っているとか、そういうことより、やっぱ、中国の長い歴史文化の懐の深さ、なのかなぁ。

 

美しい秋の中を女の子が歩いている…。

谷間の日々の暮らし。女の子の教師に対するあこがれ。

そうした風情が、わたしの日々を揺さぶる。

それだけの映画だが、わたしはハマるのだ。

ハマると、心に穴があく。

心の穴は他のものを撥ねつける…。

そういう時は、塞がるのを待とう。忘れてしまうまで。

 

 

自己愛が崩壊

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ファイルの中から古びたメモ帳が出てきた。

下の写真−赤と青線のToDoリスト。

なつかしいなぁ。わたしがスーパーに勤めていたときに作ったんだ。若い頃のわたしは、よっぽど重要な事以外は、メモを取らなかった。

…コホン、覚えられたの!

ところが、だ。年を取ると簡単な事すら覚えていられない。我ながら、これはスゲーと驚嘆したのだが、“聞いた、という事”も忘れる…。

 

短期記憶は年齢とともに儚さを増すのだ。

いや、もともと短期記憶が大したことなかったんじゃないか?つう胸に突き刺さる疑問を抱かされる記事を読んだが、ここは断固、かつてわたしは短期記憶が優れていた、ということを死守したい。

蹴られてもしがみつく執念とは、大いなる自己愛の保存である。

 

ふと、ToDoリスト用紙を見た。

あの時、慌ててメモ用紙を買いに走ったが、気に入ったのがなかったので、PCで作ったのだ。

 

 んー。……あれ?

当時、気に入ったフレーズ、 「Be moderate both in work and love !」を入れてあるのだが…moderaeってなんだ?

わたしはmoderateのスペルを間違えていた!

 

わーい、短期記憶どころの話しじゃなーい!

 頭をよぎる−頭が悪い問題−であった。

 

 

付け加えると、あの ToDoリストは同僚の女の子たちが「わぁ、可愛い❣️ちょうだい、ちょうだい」って言うから、ホイホイあげたんだよ。

…(´-`).。oO

ま、いっか。どうせ捨てるものなんだし。

 …自己愛、かなり復活。…どういう性格なんだ?

 

 

Snowing heavily…

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外は大雪。

ほっかほかのコタツにもぐり込んで、 turkeyriceさんが紹介していたSPiCYSOLを聴いていた。

すごく好き。

さっっってと…そろそろアルバムが終わるなぁ。あーぁ、やるべき事がたまっちまった。

よし!コタツから出よう。

そのとき 、胡一天の声が!

 彼が歌う「是夢吧」という曲が流れたんだ。

えー、何を間違えてSPiCYSOLのアルバムのシッポに胡一天をいれたんだろ?

…やーん。可愛い。彼は声も可愛い。

こりは、コタツでまどろんでていいよ、ってお告げじゃあるまいか!

 

「…………?」

(*´-`)

うっさいなぁ。Rがワーワー、呼んでる…。