ファング一家の奇想天外な秘密

ニコール・キッドマン制作、 ジェイソン・ベイトマン監督、ケヴィン・ウィルソン原作『ファング一家の奇想天外な謎めいた秘密』。

 

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金髪の幼い姉弟が父の言葉を聞いている。

 「恐れずにその瞬間を支配しろ。

その時を制すれば困難はお前から逃げていく。」

 

独立して中年になった姉弟はいまでも勇気が欲しい時、その父の言葉に力をもらっているのだ。彼らの両親は、パフォーマティブなアーティストで子供達は幼い頃から彼らの芸術活動に参加していた。

 

ある日、弟(ジェイソン・ベイトマン)が怪我をして姉(ニコール・キッドマン)と共に、両親(クリストファー・ウィオーケン、メアリーアン・プランケット)の家に滞在することになる。ところが、その両親が行方不明になってしまう…。

 という辺りから、物語が展開していく。

 

両親の芸術がどういうものかというと、まあ、タチの悪すぎるドッキリカメラ?

がしかし、父親の演説は立派なのだ。

「人々に驚きと衝撃を与え、人生を新たな視点で見直してもらいたい」

横で聞いている母親の顔は、さながらマグダラのマリア。 

この父親には2人の女が付き従っている。

母親に向かって姉が言う。「あなたは私と弟ではなく父を選ぶに決まっている」。

たまらない見捨てられ感。

 

 

弟が自作の小説を朗読している。

「恐れずにその瞬間を支配しろ。その時を制すれば困難はお前から逃げていく。2人は、穴から出た。光の中へ」(大体の感じ。ちゃんと覚えてない)

新たに歩き出すことに成功した姉と弟の顔が交互に写る。2人とも涙ぐんでいる。

しかし、最後の最後の姉の顔。その顔に父親の導きの声が重なって聞こえてきたのはわたしだけなのか。

 

 

サッカー日本代表×パナマ代表

 森保ジャパン2試合目。若手がキラッキラ!

 

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3対0で日本が勝ちました。

パナマの監督は「大迫、伊東、南野(19番はいなかったのでたぶん南野のこと)に手こずらされた。室屋もとてもも良かった」と話している。

 

ウルグアイ戦がむっちゃ楽しみだっ!

 

もう、贔屓の選手いないし、眠い目をこすってCSKAモスクワ所属の本田選手の試合を見ることもないし…屈辱のミランも夢の跡だ…。うわぁん。

 

 

君の名前で僕を呼んで

ルカ・グァダニーノ監督。2017年作。

 

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 むかし、誰かに教わりました。「男は観念的だ」と。

 しかし、まったく分かっていなかった、ということに気がついた。自分でびっくりしている!

 

何故、群れの男たちが女に残酷になるのか、ずっと不思議でした。

けれど、群れの男たちにとっては、女は通り過ぎるただけでいいのだと。あとは、頭で遊びが始まる。もしかしたら男らしさの誇示かもしれません。

 

「軽い男じゃないのよ」という映画では、男女の立場が逆転している世界の話で女たちが通りすがりの男を揶揄うシーンがありました。それは決して不穏な空気になったり、相手に不快感を与えるものにはならないのではないかと思いました。

 

男の品定めをする女は、自分の気持ちを話しているのだから、たぶん、男たちのようではないはずだと。

 

セクハラ被害者の女性が、よく自分を責めたり、罪悪感を持ったりしますけど、まったく、必要のなかった事なんだと、わたしは思いましたよ!

目から鱗がぽろっと取れて嬉しかったんですけど。(どーか間違っていませんように!)

 

ということで、映画の感想、とは言えない程度の感想です。

 

「初恋の甘酸っぱさ」「初恋の瑞々しい感覚」等々、歌われている作品です。

わたしは、2人が恋人同士になってから、やっと楽しくなりました。

それまでの経過、エリオ(ティモシー・シャラメ)がオリヴァー(アーミー・ハマー)に対して、もやもやしてたりぐちゃぐちゃしてたり、ここらへん、全く分からない。(おまけに、高校生の頃の息子の面影がエリオと重なってしまい、彼の恋愛事情を覗き見しているようで、居心地がぁ!悪かった)。

少女の甘酸っぱい初恋とは全く違うんですよ。エリオから何も感じることができないわけです、わたしは。

 

初恋のきた道」という映画があるんですが、少女の初恋とは、まさにアレです。

甘酸っぱさがこみあげてくる映画です。彼女は恋煩いで寝込むんですが、あれ、わたしもやりました。友人が「それ、恋だよ」と言ってやっとわたしは理解したという。

 

少年と少女の初恋は地球と月くらいかけ離れているし、違う。

 

恋人同士になったエリオとオリヴァー、楽しかったのも束の間、泣いているエリオが可哀想でした。美しい夏と、雪化粧の庭の対比。シビれました。