ファング一家の奇想天外な秘密

ニコール・キッドマン制作、 ジェイソン・ベイトマン監督、ケヴィン・ウィルソン原作『ファング一家の奇想天外な謎めいた秘密』。

 

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金髪の幼い姉弟が父の言葉を聞いている。

 「恐れずにその瞬間を支配しろ。

その時を制すれば困難はお前から逃げていく。」

 

独立して中年になった姉弟はいまでも勇気が欲しい時、その父の言葉に力をもらっているのだ。彼らの両親は、パフォーマティブなアーティストで子供達は幼い頃から彼らの芸術活動に参加していた。

 

ある日、弟(ジェイソン・ベイトマン)が怪我をして姉(ニコール・キッドマン)と共に、両親(クリストファー・ウィオーケン、メアリーアン・プランケット)の家に滞在することになる。ところが、その両親が行方不明になってしまう…。

 という辺りから、物語が展開していく。

 

両親の芸術がどういうものかというと、まあ、タチの悪すぎるドッキリカメラ?

がしかし、父親の演説は立派なのだ。

「人々に驚きと衝撃を与え、人生を新たな視点で見直してもらいたい」

横で聞いている母親の顔は、さながらマグダラのマリア。 

この父親には2人の女が付き従っている。

母親に向かって姉が言う。「あなたは私と弟ではなく父を選ぶに決まっている」。

たまらない見捨てられ感。

 

 

弟が自作の小説を朗読している。

「恐れずにその瞬間を支配しろ。その時を制すれば困難はお前から逃げていく。2人は、穴から出た。光の中へ」(大体の感じ。ちゃんと覚えてない)

新たに歩き出すことに成功した姉と弟の顔が交互に写る。2人とも涙ぐんでいる。

しかし、最後の最後の姉の顔。その顔に父親の導きの声が重なって聞こえてきたのはわたしだけなのか。